生駒 忍

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音楽によるアルファ波の影響と科学的な選曲

きょう、マイナビウーマンに、スポーツ学者が選曲!エクササイズ効果抜群のプレイリスト全20曲という記事が出ました。

「そこで、英ブルネイ大学のコスタスカラゲオルギス博士が音楽ストリーミング配信サービスのSpotify の協力を得て670万曲をも分析。」、長い名前に注意を引かれました。ひと続きのカタカナ名にされていますが、Costas Karageorghisです。タイトルには「スポーツ学者」とありますが、スポーツ心理学者と考えてよいでしょう。生理学的な視点も多分に持っていますが、スポーツ生理学というイメージとはずれます。正式国名はブルネイ・ダルサラーム国、首都はバンダルスリブガワンというくらいで、名前が長い人がいてもおかしくないと誤解した人もいるかもしれませんが、所属先はブルネイとは無関係の、ブルネル大学です。小文字のlを、Iと見まちがったのでしょうか。Amazon.co.jpでとても評価の高い、洗脳 地獄の12年からの生還(Toshl著、講談社)の著者を思い出しました。

「音楽は、脳の覚醒と安静をもたらすアルファ波を誘発させ、これが心理学で言ういわゆる“フロー(flow)”の状態に導きます。」とあり、覚醒と安静との両方が得られると書かれると、ふしぎな印象になりますが、フロー体験と対応させたかったのでしょう。私はむしろ、アルファ波が脳に影響するような因果関係のほうが気になりました。

「以下が科学的裏づけを持つエクササイズ効果大のプレイリスト全20曲。」ということで見てみると、最近のヒット曲が目白押しです。670万曲から厳選したのではなかったのか、という肩すかし感はありますが、親しみやすいように、一般の人が好むもので提案したのだと思います。そういえば、このプレイリストではまん中の11曲目、北岡錯視のアルバム採用の記事で取りあげたARTPOP(Lady Gaga)ですと最後の15曲目では、「Give me that thing that I love」と歌われています。

長女を橋から落とした母親と佐世保の不審者

きょう、西日本新聞のウェブサイトに、「育児で悩んでいた」と母供述 新潟・長女殺害容疑で逮捕という記事が出ました。

長女を橋の上から川に落として殺害し、子どもがいなくなったと主張して犯行をかくす手口は、秋田児童連続殺害事件にとても似ていますが、こちらはあっさりと逮捕され、容疑を認めました。この母親は、「「育児で悩んでいた」と供述している」そうです。それを受けて、「県警は、育児の悩みが殺害につながった可能性があるとみて、子育ての状況についても事情を聴く。」、あっさりストレートな推理です。秋田の事件は、容疑を認めだしてからもなお、主張が変遷しましたが、こちらはまっすぐ、ストレートにいきますでしょうか。そういえば、読む野球 9回勝負 No.5(主婦の友社)で立浪和義は、伊藤智仁が投げる球を、「だから、途中まで真っすぐに見えてしまう。変化球なのか、ストレートなのかが直前になるまでわからない。」と評していました。

一方で、同じく西日本新聞のウェブサイトにきょう出た記事、バスの中で女子高生に「ジーパンとスカートどっちはくの?」 佐世保市は、ストレートなのか、それとも複雑にひねったのか、よくわからない事件を報じています。バスの乗客が女子高生に、「「ジーパンとスカート、どっちはくの?」などと声をかける事件があった。」そうです。心理学概説 行動理解のための心理学(正田亘・水口礼治著、晃洋書房)には、「見かけはささやかな出来事であっても,心理学的に見れば案外重要なことであったり,またその逆に,素極く大騒ぎするような,一見大げさな出来事でも,心理学的な見方をすれば,取るに足らないことであったりすることがよくある」とありますが、これ1件のために記事を書くほどのニュースなのか、やや気になりました。佐世保女子高生殺害切断事件の記事で触れたように、特異な凶悪犯罪の続く土地ですので、敏感になっているのでしょうか。18日の事件を今ごろにというのは、敏感だという解釈とはなじみませんが、その不審人物の特徴を3文にわたって述べて、警戒や情報提供を呼びかけているようです。

それで思い出したのが、産経ニュースにその18日に出た記事、スーパーで乾麺145袋折る 50歳の無職男を逮捕 容疑は否認 長野県警です。3か月以上前に、おそらくはまっすぐの乾麺を折ったとされて、この日に逮捕されました。145袋もということは、ひたすらまっすぐに、曲げては折りつづけたのだと思います。「同署によると、スーパーから被害届が出され、防犯カメラの映像を分析するなどして捜査していた。」そうで、不審人物の特徴から、執念の捜査で、ようやくたどりついたのでしょう。ですが、容疑者は否認しているそうですし、これからどちらかが折れるか、そのまままっすぐ平行線上かはわかりません。

その容疑者からの連想ですが、篠ノ井塩崎の対岸を少し上ったところに、中澤製作所という金属加工業者があります。ですが、そのウェブサイトの地図には、ふしぎなところがあります。工場までの道路の関係からみると、屋代駅とされているところは、千曲駅だと考えるほうが、まだ自然でしょう。それでも、あるいは高速道路からのアクセスを考えて、地図の北のほうだけを圧縮したのだとしても、その駅からまっすぐ西へすすむ道路の1本南が川をわたる一方で、駅からの道路のほうは、川をわたるどころか、工場そばの六差路から国道と並行する道路と交差することもなく、手前で立ち消えてしまうようで、なぞが残ります。

捨てないことのデメリットと動画を捨てる弟

きょう、日経ウーマンオンラインに、捨てられないココロの癖をラク~に直す “断捨離”が苦手な人も必見の処方箋という記事が出ました。

「「以前はボールペンが90本、靴下が60足もあり、モノにあふれた部屋に住んでいました」と言う心理療法家の川畑のぶこさん。」と書き出されます。数はとても多いのですが、どちらも小さなものです。いわゆるごみ屋敷のような「モノにあふれた部屋」の方向の世界は、ここでの主眼ではないというメッセージでしょうか。

使いきれないのに何でもためこむことを批判し、「それよりも必要なものを選び、丁寧に使い続けるほうが、『モノを大切にしている』と言えるはず。必要なモノだけに囲まれ、暮らしも豊かになります」とします。やはりここは、ベビーカーの外部不経済の記事で触れたような、「必要」のとり方による問題になるでしょう。また、他人から見たら、くだらないと言うことさえくだらないほどにくだらないものごとであっても、その人がどう思っているのかは、究極的にはわからないものです。ふと、産経ニュースにきょう出た記事、男子児童、教員に5分間諭され…下校後に自殺 さいたま、両親要望で再調査へを思い出しました。

「一気にやると、断捨離はつらい作業と脳が認識し、『もう二度とやりたくない』と考えてしまいます」、そこで「少しずつスッキリさせて達成感を得て、『断捨離は楽しい』と脳に認識させましょう」と提案されます。大きな成功体験には特別な快があるはずともいえますが、一般的な方向性としては、これでよいと思います。スタンプカードのようなトークンエコノミーは、総量は同じでも、一度にまとめてわたすよりもずっと効果的でエコノミーです。また、ことしの年末ジャンボ宝くじがあす発売となりますが、一度宝くじで億の単位で当てたために、強力に強化されて必死に宝くじを買いつづけるようになったというお話は、まず聞きません。

「捨てるかどうか悩んでしまうときは、「これを捨てたらどんなときに後悔するか」と考えてみよう。」、これは逆効果になることもありそうです。心理学的には、したことへの後悔よりも、しなかったことへの後悔のほうが長くひびくとされていますので、捨てて後悔するほうがましともいえます。ですが、「モノにあふれた部屋に住み続けるほうが後悔することになる」という発想がそれなりにある人なら、もう捨てていそうですので、捨てたときの後悔をわざわざ意識すると、よけいに捨てにくくなってしまいそうです。

チェックリストの後に、捨てないことのデメリットが、5点提示されます。1点目と4点目は、むだがほかのむだを呼ぶ問題です。あれもこれもあるつもりで、無影無踪になったのでは本末転倒で、むだどころではありません。そういえば、爆笑テストの珍解答500連発!! vol.5(鉄人社)には、無□無□という設問に「無駄無駄」と答えるものがありました。

2点目と4点目は、くらしの場をおかされることによる、いわゆる精神衛生上の問題といえます。わが魂にあうまで(C.W. ビーアズ著、星和書店)以来の精神衛生運動のような重さのない、一般的な意味での精神衛生です。なお、3点目は、見出しはむだがむだを呼ぶほうの仲間に見えますが、内容はこちらに近いようです。

「捨てること自体に罪悪感があります」に対して、「捨てるという痛みを知ってこそ次に生きる」、なかなかかっこいいことばです。ですが、ひょっとするとマゾヒスティックなよろこびなのかもしれませんが、ぱっと捨てることの快の側面を知ることも、罪悪感を乗りこえる力になるように思います。あたしンち 19(けらえいこ作、メディアファクトリー)のNo.28にある、「弟」が動画をこつこつと集めてはまとめて捨てるお話は、不可解に見えますが、両方のよろこびを実践する姿と見ればよいのかもしれません。

手料理を不合格にする配偶者と愛情の比較

きょう、PR TIMESに、<11月22日は「いい夫婦の日」>タキイ種苗が20~60代の既婚者に“夫婦の食事”に関する調査を実施!夫から見た妻の料理「82.3点」、妻から見た夫の料理「62.2点」という記事が出ました。

「夫から見た妻の料理は平均で『82.3点』と高得点」、「一方で、妻から見た夫の料理は合格圏内と言える『62.2点』。」、これは平均値ですので、夫側は平均ではぎりぎり合格ですが、不合格とされた人も、相当数いるものと思います。17人は、0点にされています。きょう発表されたユーキャン新語・流行語大賞2014候補語に入った、問題の「家事ハラ」を連想させます。それでも、本人に伝えるかどうかは、また別でしょう。PHP 2014年11月号(PHP研究所)で土屋賢二が書いた、改善できるポイントにも触れたら激しく反応されて、「私が否定しているのは料理であって、人格ではないのに」と困惑したお話のようになるのは、こわいものです。

「「夫または、妻が1週間の内に作ってくれる夕食の回数」では、最も多いのが妻の『毎日』(48.0%)に対して、夫は『0回』(46.7%)」だというのは、ある意味では救いかもしれません。毎日勉強しての不合格ではなく、無勉での不合格のほうが、気が楽なように思います。また、経験の有無というレベルで異なるなら、もう質的にも別といえそうですので、その間で比較することには、あまり意味がないという見方もできるでしょう。

それで思い出したのが、デイリースポーツonlineにきょう出た記事、16歳で妊娠のモデル堀「離婚しない」です。堀鈴香というモデルが、すでに妊娠6か月で、安藤美姫の「第三の男」の記事の場合とは異なり、父親がもう明かされていて、来月に入籍する「つもり」だということです。「何処の誰よりも産まれてくる子供に愛情を注ぐ自信はありますし、子育ても精一杯頑張りたいと思っています」と言っていて、自信があるのはよいことですが、まだ見ぬ子への愛情を、ほかの人との比較のかたちで表現したことが、やや気になりました。単に、ダニング-クルーガー効果で説明すればよいところでしょうか。そういえば、人見知りが治るノート(反田克彦著、すばる舎)には、「セルフ・エフィカシーとは、根拠のない自信と言えるかもしれません。」とありました。

学習院の伝統と表情をぼかしきれなかった画像

きょう、産経ニュースに、皇族方の「学習院離れ」が加速する理由 大学の魅力か、時代の流れかという記事が出ました。「学習院に在学されている皇族方は皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さま(女子中等科1年)お一方となり、幕末に起源を持つ“皇族の学校”の伝統が風前のともしび」へといたった背景を取りあげたものです。

「三女の絢子さまもご関心がある福祉分野が学習院大になかったため、21年に城西国際大(千葉県東金市)に入り、現在は同大大学院に進まれている。」、ないものはしかたがありません。城西国際大は、平成になってから開学しましたが、それでも当初は福祉文化学科はなかったように、福祉が大学でこれだけあつかわれるようになったのは、近年のことです。学習院の常務理事が、「一貫した教育方針で、歴史と伝統を築いてきた。教育方針を今後も変えるつもりはない」と断言するくらいですし、「現在は法学部、文学部、経済学部、理学部の4学部で、眞子さまがICUに進まれた4年前も「選択肢の狭さ」がネックとされていた。」この大学には、おそらくこれからも、福祉では学部も学科もつくられないように思います。

皇室ジャーナリストの指摘、「学習院の利点とされてきた『皇族方を特別扱いしない』というメッセージすら、あえて言われるほど、逆に息苦しく思われるのではないか」は、どうでしょうか。また、そのメッセージについて、内実がどうかという点を問題にしたい人もいるでしょう。週刊文春 7月10日号(文藝春秋)が、中吊りで「愛子さま 衝撃のお言葉「先生大嫌い。私の言うこときかないから」」と書いた記事で、学習院初等科の関係者が、「初等科時代に“宮さまシフト”が出来上がったことにより、女子中等科にも同じ程度の対応を求めているように見える」、「学習院側は、『ここまでなら対応してもらえる』という間違ったお墨付きを皇太子ご夫妻に与えてしまった。」「マスコミには『特別扱いしない』などとコメントしておきながら、雅子さまのお付き添い登校や、山中湖への校外学習のご同行も、結局は許可」、これを「迎合」とまで言っています。なお、J-CASTの記事、愛子さま「先生大嫌い」文春記事に宮内庁抗議 「遅刻、欠席続く」など他の内容はどうなのかにあるように、宮内庁は「衝撃のお言葉」は事実無根としています。もちろん、役所がいうことをそのまま信じるなと言いたい人もいるでしょう。J-CASTにきょう出た記事、「在日特権あるか、記者が答えてない!」 朝日新聞のQ&A記事に疑問・批判相次ぐは、役所の回答なので事実だというような態度の問題を取りあげました。

さて、写真が、よい表情でとらえられているのですが、浪人予備校生Kという人のツイート、佳子さまがめちゃくちゃ可愛い!というツイートを見て早速ネットニュースで動画を見たんだけどほどではないとはいっても、うしろの松本零士が、つい気になってしまいます。絞りを開いてぼかしても、週刊文春 11月6日号(文藝春秋)の、球場での小泉麻耶の写真くらいにまでならなければ、顔は注意を引くものです。2年半ほど前にmodelpressに出た記事、篠田麻里子、決意のスピーチ「後輩に席を譲れと言う方もいる」の、よい表情を出す篠田を引きたてるかのように、うしろの後輩がそれぞれにコントラストをつけているのを、あれだけぼかしてもなおぼかしきれなかった画像を思い出しました。