生駒 忍

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手料理を不合格にする配偶者と愛情の比較

きょう、PR TIMESに、<11月22日は「いい夫婦の日」>タキイ種苗が20~60代の既婚者に“夫婦の食事”に関する調査を実施!夫から見た妻の料理「82.3点」、妻から見た夫の料理「62.2点」という記事が出ました。

「夫から見た妻の料理は平均で『82.3点』と高得点」、「一方で、妻から見た夫の料理は合格圏内と言える『62.2点』。」、これは平均値ですので、夫側は平均ではぎりぎり合格ですが、不合格とされた人も、相当数いるものと思います。17人は、0点にされています。きょう発表されたユーキャン新語・流行語大賞2014候補語に入った、問題の「家事ハラ」を連想させます。それでも、本人に伝えるかどうかは、また別でしょう。PHP 2014年11月号(PHP研究所)で土屋賢二が書いた、改善できるポイントにも触れたら激しく反応されて、「私が否定しているのは料理であって、人格ではないのに」と困惑したお話のようになるのは、こわいものです。

「「夫または、妻が1週間の内に作ってくれる夕食の回数」では、最も多いのが妻の『毎日』(48.0%)に対して、夫は『0回』(46.7%)」だというのは、ある意味では救いかもしれません。毎日勉強しての不合格ではなく、無勉での不合格のほうが、気が楽なように思います。また、経験の有無というレベルで異なるなら、もう質的にも別といえそうですので、その間で比較することには、あまり意味がないという見方もできるでしょう。

それで思い出したのが、デイリースポーツonlineにきょう出た記事、16歳で妊娠のモデル堀「離婚しない」です。堀鈴香というモデルが、すでに妊娠6か月で、安藤美姫の「第三の男」の記事の場合とは異なり、父親がもう明かされていて、来月に入籍する「つもり」だということです。「何処の誰よりも産まれてくる子供に愛情を注ぐ自信はありますし、子育ても精一杯頑張りたいと思っています」と言っていて、自信があるのはよいことですが、まだ見ぬ子への愛情を、ほかの人との比較のかたちで表現したことが、やや気になりました。単に、ダニング-クルーガー効果で説明すればよいところでしょうか。そういえば、人見知りが治るノート(反田克彦著、すばる舎)には、「セルフ・エフィカシーとは、根拠のない自信と言えるかもしれません。」とありました。