生駒 忍

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日心77回大会裏サイトが消えています

以前に、日心大会の表サイトと裏サイトについて書きましたが、その「裏サイト」が、現在、きれいに消されています。

二つのサイトがあることについては、いくつかの可能性を考えていましたが、何がほんとうなのかは、よくわからないままになりそうです。少なくともいえるのは、もし大会事務局が、京都関係者がtwitter上で紹介したことを把握しているとすれば、2番目であった可能性は低そうだということです。あの京都関係者は、善意の第三者だと思われますので、大会の周知に貢献したといえるその方々に恥をかかせたいのでなければ、事情があって表サイトに一本化することになったとしても、裏サイト跡には表サイトへの転送ページをおくはずです。

2011年の成年後見関係事件申立件数です

シリーズ第13弾です。

ワークブック443ページに、「2010(平成23)年1月から同年12月までの1年間に関する全国の家庭裁判所の成年後見関係事件(貢献開始、保佐開始、補助開始および任意後見監督人選任事件)の申立件数は3万1402件となっている。」とあります。2010年は平成22年で、平成23年は2011年なのですが、ここに示された件数は、いつのものなのでしょうか。

裁判所のウェブサイトから、成年後見関係事件の概況を見てみましょう。31,402件となったのは、平成23年1月~12月の概況で、PDFファイルの3ページ目、資料1にあります。ですので、ワークブックにある件数は、平成23年、2011年のものということになります。2010年は、30,079件です。

なお、先ほどの資料1では、件数は年々増えていて、最新の2011年がこれまでで最も多い年であるように見えますが、そうではありません。2006年に、32,125件を記録していて、この年が今のところ最大です。ですが、気をつけてほしいのは、「成年後見関係事件の概況」は、そのころにはまだ、年度単位の集計で発表されていたことです。平成18年4月~平成19年3月の概況を見ると、32,629件という数字がありますが、これは年度での合計です。

根元書房の写真が見あたりません

全国500万店以上の店舗情報を載せた、エキテンというウェブサイトがあります。そこには、江古田の根元書房本店の情報も載っています。ですが、その口コミ情報が、「まずは写真をご覧下さい。」と書き出されているのに、写真が見あたりません。以前には載っていて、何かのときに削除されてしまったのでしょうか。

要保護者・被保護者以外でも審査請求できます

シリーズ第12弾です。

ワークブック334ページに、図1として、生活保護に関する処分や裁決に対する不服申立ての流れが図解されています。わかりやすく整理されていて、イメージをつかみやすい図だと思います。

ですが、申し立てる側が「要保護者・被保護者」となっているのは、誤解をまねくように思います。客観的には要保護者とはいえない人も、生活保護開始の申請をすることは可能です。その場合はもちろん、申請却下になるはずですが、その処分について、審査請求を行うことができます。それもだめなら、再審査請求も可能です。ですので、要保護者でも被保護者でもない人でも、この図にある一連の手続きのすべてを行うことができるのです。精神保健福祉士受験暗記ブック2013(飯塚慶子著、中央法規出版)116ページの図のように、「不服がある者」と書いておけば、問題はないでしょう。このワークブックでも、本文では「処分に不服のある者」「裁決に不服のある者」です。

ちなみに、この分野では必読の保護のてびき〈平成24年度版〉(第一法規)では、「処分に不服がある者」「裁決に不服のある者」とあって、審査請求と再審査請求とでは、助詞を変えています。生活保護法では、66条に「裁決に不服がある者」とあります。

ポリアンナの新訳とネガポ辞典

ポリアンナ原理をご存じでしょうか。最近のテキスト等では、あまり見かけないような気もしますが、心理学の「原理」の中では、有名なもののひとつです。Dictionary of scientific principles(S. Mervin編、Wiley)にも、なぜか心理学と数学との用語ということになっていますが、収録されています。

その語源になった物語の、新訳が出ました。木村由利子翻訳による、新訳 少女ポリアンナ(E. ポーター作、角川書店)です。もちろん、あの飛びぬけてポジティブな主人公は健在で、訳しながらもさすがについていけないと思ったりもしたと、訳者あとがきに書かれていました。

一方、ネガティブをポジティブにという特徴では共通するのですが、そこにだけ特化したのが、ネガポ辞典(主婦の友社)です。ある意味で、リフレーミングの極北ともいえるような、容赦のない変換で満ちた一冊です。これは、まじめな本ではありません。ですが、この辞典には、きちんと「不まじめ」も載っていて、「気さく」「力を温存している」など、4種類の変換が提案されています。