生駒 忍

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2011年の成年後見関係事件申立件数です

シリーズ第13弾です。

ワークブック443ページに、「2010(平成23)年1月から同年12月までの1年間に関する全国の家庭裁判所の成年後見関係事件(貢献開始、保佐開始、補助開始および任意後見監督人選任事件)の申立件数は3万1402件となっている。」とあります。2010年は平成22年で、平成23年は2011年なのですが、ここに示された件数は、いつのものなのでしょうか。

裁判所のウェブサイトから、成年後見関係事件の概況を見てみましょう。31,402件となったのは、平成23年1月~12月の概況で、PDFファイルの3ページ目、資料1にあります。ですので、ワークブックにある件数は、平成23年、2011年のものということになります。2010年は、30,079件です。

なお、先ほどの資料1では、件数は年々増えていて、最新の2011年がこれまでで最も多い年であるように見えますが、そうではありません。2006年に、32,125件を記録していて、この年が今のところ最大です。ですが、気をつけてほしいのは、「成年後見関係事件の概況」は、そのころにはまだ、年度単位の集計で発表されていたことです。平成18年4月~平成19年3月の概況を見ると、32,629件という数字がありますが、これは年度での合計です。