ポリアンナ原理をご存じでしょうか。最近のテキスト等では、あまり見かけないような気もしますが、心理学の「原理」の中では、有名なもののひとつです。Dictionary of scientific principles(S. Mervin編、Wiley)にも、なぜか心理学と数学との用語ということになっていますが、収録されています。
その語源になった物語の、新訳が出ました。木村由利子翻訳による、新訳 少女ポリアンナ(E. ポーター作、角川書店)です。もちろん、あの飛びぬけてポジティブな主人公は健在で、訳しながらもさすがについていけないと思ったりもしたと、訳者あとがきに書かれていました。
一方、ネガティブをポジティブにという特徴では共通するのですが、そこにだけ特化したのが、ネガポ辞典(主婦の友社)です。ある意味で、リフレーミングの極北ともいえるような、容赦のない変換で満ちた一冊です。これは、まじめな本ではありません。ですが、この辞典には、きちんと「不まじめ」も載っていて、「気さく」「力を温存している」など、4種類の変換が提案されています。