生駒 忍

記事一覧

引っこしで盗撮された女優と広末涼子の事件

きょう、デイリースポーツonlineに、千秋、引っ越し盗撮事件「怖い」という記事が出ました。千秋のツイート、引越しをしようと思うんだけど、あの、を取りあげたものです。

「先週発売の写真週刊誌」とあるのはFRIDAY 6月19日号(講談社)で、「テレビCMでも有名な会社」は、アリさんマークの引越社です。「担当した女優」が誰かは、興味のある方は、調べてみてください。もちろん、調べるというのは、他人が調べた結果をネット検索でもらうことだけではありません。また、検索で他人の成果をもらえないと怒ってしまう人を見かけることがありますが、「世界一美味い酒を飲もうよ」という社長ブログの記事、ネット検索で見つけられない情報のような感覚も、あるいはそういう感覚こそ、のばせるとよいと思います。

さて、女優の盗撮を写真週刊誌が問題にするのは皮肉かどうかはともかくとしても、そのFRIDAYは以前に、引っこし業者が被写体の側になったものも載せました。FRIDAY 2月20日号(講談社)です。こちらはサカイ引越センターで、主任が引っこし先のお客のベッドで眠る、堂々とした寝姿は笑えます。ついでに、1997年の労基法違反事件も蒸し返された記事でした。そういえば、今回の女優盗撮事件を取りあげたFRIDAY 6月19日号は、まだスーパーフリーが大学公認で、早稲田大学で最も有名な学生が広末涼子だったころの、広末の「タクシータダ乗り事件」、「白浜事件」を紹介して、笑わせてくれました。

ビーフストロガノフへの挑戦とパエリアの写真

きょう、マイナビウーマンに、「料理のレベル高えー!」と思う彼女の手料理4選という記事が出ました。

タイトルには「4選」とありますが、登場順に、ビーフストロガノフ、パエリア、煮物、そして「その他」です。前2者にくらべて「煮物」が広いのも気になりますが、「その他」の内容にある、「魚をさばいての料理。」も広く、次の「マツタケの土瓶蒸し。」との対比がおもしろいところです。

筆頭はビーフストロガノフで、「レベル高そうだから」「普段食べる機会がないから」などとあります。ホーホケキョ となりの山田くん(高畑勲監督)での、寿司ではおもしろくないと、これに挑戦する展開も、そういうイメージを背景にしたのでしょう。

続いて、「ムール貝がたくさん乗っているスペイン料理の「パエリア」も人気でした。」とあります。写真はパエリアのようですが、ムール貝が見あたらないものを使ってあります。

3番目の煮物では、3件のコメントのうち、最初と最後とがそっくりです。煮物だけに、にるという意味でしょうか。

最後の「その他」の最後は、手打ちそばです。「手打ちそばは本格的すぎて、よっぽどの料理好きかそば好きでないと難しそうですよね。」とあり、本格としながらも、料理一般からははなれるような位置づけで、「そば」という名前とのずれをたのしむところでしょうか。

考えることでの逆効果と先を計算した渡辺麻友

きょう、WooRisに、婚活の努力が台無しに!占い師が指摘「運命の人を遠ざける」NG行動3つという記事が出ました。

「「私には運命の人っているのかな……」と考えてしまうものですが、その行動によっては、かえって“運命の人”を遠ざけてしまっている可能性」が指摘されます。おはよう21 2015年3月号(中央法規出版)に、「「認知症を心配する」こと自体が、脳を傷つけて認知症になりやすくするのです。」とあるのを思い出しました。

「“運命の人と出会いたい”と願ったら、その後はもう忘れてしまうくらいの気持ちでいるといいですね」、ふしぎな提案です。どういう人が、これを実行できるでしょうか。すなおな人にはむずかしいことのようでいて、ですがほんとうにすなおな人こそ、すなおに言われたとおりにできてしまいそうでもあります。計算してそうするほうが、かえってむずかしそうでもありますが、そこまで素にできてこそ、計算できる人ともいえそうです。そういえば、週刊文春 5月21日号(文藝春秋)に、中畑清は「意外と計算高くて、ナイーブなんです。」という指摘がありました。また、きょう付の北海道新聞夕刊で桂歌蔵は、「計算し尽くされた漢字ネタ」と題して、「厚切りジェイソンのネタや言動を注意深く観察しているとかなり計算されている」としました。「きっと彼はすぐに飽きられることを見越して次のネタを考えている、というのは買いかぶりすぎだろうか。」ともあります。先を見てという点では、ダイヤモンド・ザイ 2015年5月号(ダイヤモンド社)で渡辺麻友が、「ですが、ここ数年は女優さんになりたいと思うように。いつまでも、かわいいだけじゃいられない。」と明かしたことを思わせますが、テレビドラマ、人気投票と数字が見えて、どうなることか、気になります。

「女子」とは異なるはたらき方と車のメリット

きょう、マイナビウーマンに、【スターバックスで働くステキ先輩】「がむしゃらだった20代に後悔はない」という記事が出ました。

「コーヒーチェーンのスターバックスで商品開発に取り組んでいる東由紀さん。」の紹介です。一般的な知名度から考えて、単にスターバックスとだけ書いてもよさそうなところですが、どうでしょうか。もう、鳥取にもできました。

「20代の東さんは、まさに“男勝り”だったそう」、「普通の女子が自宅にいたり、遊んでいるような時間も働いて」、性別にかかわる表現をしなくてもよさそうなところですが、どうでしょうか。後者は、Amazon.co.jpでとても評価の高い、「人を動かす人」になれ!(永盛重信著、三笠書房)のような世界との比較はしないという意味かもしれません。

2度目の転職でスタバを選んだのは、「まず、私自身がスターバックスを好きだったこと。」からだそうです。一周回ってということかどうかはわかりませんが、アラサーちゃん 無修正3(峰なゆか作、扶桑社)の「今日からキミもコーヒー通」のような人よりは、正直な印象が出ます。

「以前は仕事をするために休みがあった感じ。でも、プライベートを充実させるために、いい仕事をすべきなのだと30歳を機に考えを改めました」、レデスマの記事でもそうでしたし、このくらいの年齢が、変わるタイミングになりやすいのかもしれません。また、J-CASTにきょう出た記事、会社選びは「休日重視派」増加中 今どき若手社員の目のつけどころから考えると、感性としてはむしろ、若返ったようにも見えます。

「お客様のちょっとた癒しや、うるおいになっていることがうれしい。」、幸せそうで何よりです。小さなことでも、プラスであればよいことです。

それで思い出したのが、マイナビウーマンにきのう出た記事、79.7%の女性が思う、マイカーを持っていない男性と付き合えない理由です。「「マイカー持ちの男性」派の意見」に、「なくても困らないけど、あると便利なので」とあります。なお、「ドライブデートが好きな人は、好きな男性と合う前に、車の有無と、運転が好きか、変なこだわりは無さそうか、ちょっとチェックした方がいいかもしれませんね。」とあり、男好きでも条件面でアウトな人と意気投合しないようにとのメッセージかと思いましたが、そうではなく、「合う」とは書かずに「会う」としたほうが合うところかもしれません。

手書きでのハロー効果の例とブーレーズ

きょう、しらべぇに、汚いと萎える人は〇%!書く「字」によって変わる異性の印象とは?という記事が出ました。

「手書きの文字には人の内面が反映」、ここは外からは、心理学のテーマに見えやすいのに、アカデミックな心理学者はなかなか研究していないところです。あすで応募〆切の第3回日本習字教育財団学術研究助成にも、そういう応募はされないでしょう。「さらに、人の印象を良くも悪くも大きく変えてしまうことも。」、こちらであれば、心理学者が心理学としてみとめやすいところです。「字が綺麗に書ける人はそれだけで魅力的に見えてしまう」、ハロー効果の典型例になります。不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100(S. サザーランド著、阪急コミュニケーションズ)でも、字がきれいかどうかが中身の評価に影響する実験が紹介されました。ですが、心理学者がより興味をひかれるのは、その後に複数紹介される、論文査読におけるハロー効果の実験かもしれません。

「全国10〜50代の男女446名に「文字と書き手の印象」について調査して」の報告のようですが、具体的な設問文として登場するのは、「気になる異性の字が汚くて萎えたことがある?」です。報告されていないだけで、このほかにも、いろいろな質問があったのでしょうか。

「東大合格者のトップクラスは、字が読めないほどに汚い。」という、林修の指摘が紹介されます。ばかばかしいと一蹴する人だけでなく、天才はこういう穴があってこそと思う人も、せっかくの才能がそれで低く見られては社会の損失だと考える人も、それぞれいることでしょう。マルクスがひどい悪筆で、そのせいで就職に失敗したり、エンゲルスが目をいためたりしたエピソードは有名です。また、筆跡性格学入門(槙田仁著、金子書房)によれば、楽譜の筆跡にも、作曲家のパーソナリティがあらわれるそうですが、クラシックプレミアム 35(小学館)には、ブーレーズの「フルートとピアノのためのソナチネ」について、初演を要望されたランパルが、楽譜が読みやすく書かれてはいなかったために見おくってしまったという、もったいないお話があります。