生駒 忍

記事一覧

肉系のお店にした人の魅力と森且行の映像

きょう、i無料占いに、【心理テスト】居酒屋、肉系、和食……食事デートで選ぶ店でわかるあなたのモテポイントという記事が出ました。

「好きな男性と、路地裏の飲食街にやってきたあなた。「どのお店に入る?」と、彼にたずねられて、あなたが選んだお店は?」として、4択が提示されます。どれが正解か、不正解かというものではありませんので、「D:彼に決めてもらう」でもよいでしょう。それでも、この4択自体は、自分で決めましょう。

解釈ですが、「路地裏は、あなたの隠れた一面をあらわします。」として、「あなたの隠された魅力=モテポイントがわかる」とのことです。たとえば、「B:がっつり食べられる肉系のお店……サバサバして、マイペース」なのだそうです。肉系に決めた人は、「サバサバ」と、魚を連想させる表現をされて、中身と合っていましたでしょうか。ふと、週刊アサヒ芸能 3月31日号(徳間書店)の相原コージのまんがの、「サンマ入りサバ缶」を思い出しました。若い人には、4こま目はもちろん、さんまもあれでは、わかりにくいだろうと感じました。そもそも、開け方も、いまはなかなか見なくなった、なつかしいものでした。

それで思い出したのが、アサ芸プラスにきょう出た記事、総集編が続く「SMAP×SMAP」「店じまい的な雰囲気がする」と不安の声です。タモリと食べものへのたとえの記事でも触れた、SMAPの騒動はなお混乱がやまないようですが、「さらに同番組がスタートした1996年に脱退した森且行の懐かしい映像も流れた。」、皆さんはこれに、なつかしく感じましたでしょうか。ややややこしいのですが、番組スタートは4月で、森は5月で脱退しましたので、「脱退した森且行」とはいっても、脱退前に出たところだと思います。

それで思い出したのが、東京独女スタイルにきょう出た記事、バッハを聴くとイイ女に!?良質な「モテ睡眠」をとる方法3つです。バッハと睡眠というキーワードで、出てくる曲は言うまでもなく、「ロシア大使だった伯爵から催眠効果のある曲を依頼され、書き下ろしたそうです。」、ゴルトベルク変奏曲の数理性の記事でも触れた、おなじみのうたがわしいエピソードが来ますが、ポイントは過去形の「だった」が指す過去です。このエピソードの時点で、現役の大使だったとする人も、前の大使だったとする人もいますので、このときロシア大使だったとも、かつてロシア大使だったとも読めるように、くふうしたのだと思います。

白くぼけた画像と「ルビーの指環」のヒット

きょう、i無料占いに、【心理テスト】婚約者からプレゼントされた指輪は? 答えでわかる結婚後の金運という記事が出ました。

「婚約者の家に代々伝わる宝石は、あなたが結婚後に得る財産の象徴です。」とあり、ひねりのない解釈にも、結婚後の財産は力を合わせてつくるのではなく、相手から得られるものと言いたそうな発想にも、しらけてしまった人もいるかもしれません。選択肢の画像が不必要に白くぼけているのは、それを意識したかのようです。それとも、金運という字は、金を運ぶと書くのだから、こういう解釈でぴったりだと考えますでしょうか。それでも、自分の金運を考えるのに、自分は運ぶのではなく、運ばれるほうという理解は、無理があるようにも思います。

ルビー以外の選択肢はそれぞれ、「老後までにはしっかりと一財産を築く」、「いつのまにか皆がうらやむリッチな生活に」、「結婚後、相手の親がなにかと援助してくれる」と、お金は明らかにプラスの方向です。一方、ルビーは、「結婚後、波乱万丈な金運となる」とされ、「少なくとも、退屈しないことだけは確かです。」とフォローが入ります。私のイメージでは、ルビーの指輪といえば、やはり寺尾 聰 ベストでは1曲目の「ルビーの指環」で、歴史的なロングヒットですので、波乱の浮き沈みという感じはない一方で、「退屈しない」のは納得できます。「二年の月日が流れ去り」どころではない今になって、ヒット中のイニシエーション・ラブの中で流れています。

「選んだ宝石が暗示する金運は、あなたの運命の青写真です。」、「でも、意識さえすれば、青写真は現実となるのです。」、おなじみの「引き寄せの法則」のような感覚です。最近ではたとえば、PHP 2015年7月号(PHP研究所)の特集も、そういう話題でした。ですが、考えることの逆効果と渡辺麻友の記事で取りあげたような指摘もあります。

考えることでの逆効果と先を計算した渡辺麻友

きょう、WooRisに、婚活の努力が台無しに!占い師が指摘「運命の人を遠ざける」NG行動3つという記事が出ました。

「「私には運命の人っているのかな……」と考えてしまうものですが、その行動によっては、かえって“運命の人”を遠ざけてしまっている可能性」が指摘されます。おはよう21 2015年3月号(中央法規出版)に、「「認知症を心配する」こと自体が、脳を傷つけて認知症になりやすくするのです。」とあるのを思い出しました。

「“運命の人と出会いたい”と願ったら、その後はもう忘れてしまうくらいの気持ちでいるといいですね」、ふしぎな提案です。どういう人が、これを実行できるでしょうか。すなおな人にはむずかしいことのようでいて、ですがほんとうにすなおな人こそ、すなおに言われたとおりにできてしまいそうでもあります。計算してそうするほうが、かえってむずかしそうでもありますが、そこまで素にできてこそ、計算できる人ともいえそうです。そういえば、週刊文春 5月21日号(文藝春秋)に、中畑清は「意外と計算高くて、ナイーブなんです。」という指摘がありました。また、きょう付の北海道新聞夕刊で桂歌蔵は、「計算し尽くされた漢字ネタ」と題して、「厚切りジェイソンのネタや言動を注意深く観察しているとかなり計算されている」としました。「きっと彼はすぐに飽きられることを見越して次のネタを考えている、というのは買いかぶりすぎだろうか。」ともあります。先を見てという点では、ダイヤモンド・ザイ 2015年5月号(ダイヤモンド社)で渡辺麻友が、「ですが、ここ数年は女優さんになりたいと思うように。いつまでも、かわいいだけじゃいられない。」と明かしたことを思わせますが、テレビドラマ、人気投票と数字が見えて、どうなることか、気になります。

スターになって声援を浴びる夢と篤姫の思い

きょう、マイナビウーマンに、【心理テスト】心の重荷度はどのくらい? 理想の初夢からわかるあなたの「今年、解放されたいこと」という記事が出ました。「今年もう一度初夢が見られるとしたら、次のうちどの初夢が見たいですか?」という問いによる「心理テスト」です。

4択の筆頭は、「富士山に登頂する夢」です。登る、ではなく「登頂」という漢語なのが、「とても真面目で責任感の強い」感じを出しています。これを選んだ人には、「今年はあなたが「やりたいこと」や「好きなこと」を優先し、もっと人生を楽しみましょう!」と呼びかけます。それで思い出したのが、マイナビニュースにきょう出た記事、Dカップ以上の女性の5割が「バストが大きくて困ったことがある」と回答です。ふつう、この手のものは、ターゲットが興味をもつ話題で寄せて、後から読ませたい広告へ引きあげるのですが、これは広告が優先で、読みものを後にしました。

さて、2番目、「子どもになって遊ぶ夢」を選ぶと、「ただ、やりたいことがたくさんあり過ぎて、空回りしてしまうことも。」とされます。肉吸いの有名店の記事の最後に触れた2名を連想しました。

3番目、「スターになって声援を浴びる夢」の場合は、「資格試験に挑戦したり、発表会やコンクールで趣味や習い事の成果を発表したりするとグッド!」だそうです。そこで宣伝しておくと、ことしの心理学検定は、8月23日の開催となります。こういう初夢を見た人も、見たかった人も、見たくない人も、ぜひ受けてみてください。

最後は、「空を飛ぶ夢」です。夢分析では定番の内容ですが、初夢では「未知の世界に憧れ、そこで新しい可能性にチャレンジしたいと思っているのでしょう。」と解釈するようです。未知というと気おくれするかもしれませんが、既知のすぐ先には、常に未知があります。皆さんのところでも入ったかどうかはわかりませんが、ミスタードーナツのけさの新聞折込ちらしには、「未体験の食感は、ありふれたものの組み合わせから生まれました。」とありました。

「「自由に生きたい!」「思い通りに動きたい!」と願っても、いろいろ“しがらみ”が多くて、なかなかそうはいかないもの。」、そのとおりだと思います。ゆたかな人も、えらい人も、すべて思うように、自由にとまではいかないものです。あるいは、えらい立場だからこそ、かえって息ぐるしくなることも多いでしょう。たとえば、篤姫の生涯(宮尾登美子著、NHK出版)は、「篤姫の胸にはときおり、徳川将軍と御台所などというたいそうな関係ではなく、どこかの小さな武家の夫婦などでもあれば、気弱な夫でも、小さな幸福を抱いて暮らすこともできたのに、という思いが去来したのではないでしょうか。」と書きました。きょう、その著者である宮尾の訃報が入りました。ご冥福をいのります。

生殖器を切って逃げる韓国男性と危険なカード

きょう、ハウコレに、ケチ?それとも浪費家?「あなたの今の金銭感覚度」診断という記事が出ました。「今のあなたが貯蓄に向いているときなのか、散財しがちでしっかりお財布のひもを管理しなくてはいけないときなのか」という、特性ではなく状態としての金銭感覚をとらえるもののようです。

「ふとお財布を見ると入っていたはずのお金がなくて焦った、なんて経験はありませんか?」、私はあります。私はありませんが、この記憶の誤りが、悪意の誰かに結びつくと、もの盗られ妄想に化けます。逆に、「使わないときには全く使わないので、「なぜかお財布にお金がたくさん入っている」ということも場合によってはあるでしょう。」とはあるものの、入っていないはずのお金が入っていてあせるという方向からの妄想は、なかなか起こらないようです。認知心理学の新展開 言語と記憶(川﨑惠里子編、ナカニシヤ出版)で、その理由を考察したのですが、誰かこれを、実証研究にのせてはいませんでしょうか。

「お金を使うときには、まず深呼吸して、本当に必要な出費なのかどうか考えてから使うようにすると、余計な出費をしなくてすむはずです。」とします。「本当に必要な出費」の基準は、ベビーカー問題の記事で書いた「必要」や「必需品」のようなことがあり、むずかしいところですが、銃の所持を待たせ、熟考の機会をつくる「冷却期間」のような効果はあるでしょう。そういえば、XINHUA.JPにきょう出た記事、生殖器や指の切断 韓国の兵役逃れの実態が明らかに―韓国メディアは、かなりのアクセスを集めているようですが、「生殖器や指、肩関節の切断」は、2年間とてんびんにかけて、よく熟考してのことなのでしょうか。それでも、「快適な自由な現代生活と厳しい階級制のうえ新兵いじめが日常化した軍隊との巨大なギャップが若者に与える影響は推して知るべし」とあるのは、うなずけるところです。わが国には兵役がありませんが、ゆるく生きたい若者たち 妙に大人しく謙虚な世代の心理(榎本博明・立花薫著、廣済堂出版)の指摘、「それまであまり叱られずにきた若者は、注意されたり叱責されたりすると大きなショックを受ける。その衝撃は、叱られ慣れている中高年世代の想像を絶するものとなっているのではないか。」が、これに似たところがあるように思います。怒る吉木りさの記事で触れたお話にも関連します。

さて、「カードで散財してしまわないように現金だけを持って出かける」、これもありきたりかもしれませんが、効果はあるでしょう。お金と交換されている実感のないクレジットカードは、とても気楽ですが、あぶないものでもあります。特殊な例ですが、新・発達が気になる子のサポート入門(阿部利彦著、学研教育出版)には、有名私立大学の「ジングウジさん」が、「友だちにクレジットカードを見せて自慢していたところ、ある飲み会で「このカードを使うと、ここの支払いが全部タダになるんだぜ」と、騙されて支払いをしてしまった」というお話もあります。

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