生駒 忍

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生殖器を切って逃げる韓国男性と危険なカード

きょう、ハウコレに、ケチ?それとも浪費家?「あなたの今の金銭感覚度」診断という記事が出ました。「今のあなたが貯蓄に向いているときなのか、散財しがちでしっかりお財布のひもを管理しなくてはいけないときなのか」という、特性ではなく状態としての金銭感覚をとらえるもののようです。

「ふとお財布を見ると入っていたはずのお金がなくて焦った、なんて経験はありませんか?」、私はあります。私はありませんが、この記憶の誤りが、悪意の誰かに結びつくと、もの盗られ妄想に化けます。逆に、「使わないときには全く使わないので、「なぜかお財布にお金がたくさん入っている」ということも場合によってはあるでしょう。」とはあるものの、入っていないはずのお金が入っていてあせるという方向からの妄想は、なかなか起こらないようです。認知心理学の新展開 言語と記憶(川﨑惠里子編、ナカニシヤ出版)で、その理由を考察したのですが、誰かこれを、実証研究にのせてはいませんでしょうか。

「お金を使うときには、まず深呼吸して、本当に必要な出費なのかどうか考えてから使うようにすると、余計な出費をしなくてすむはずです。」とします。「本当に必要な出費」の基準は、ベビーカー問題の記事で書いた「必要」や「必需品」のようなことがあり、むずかしいところですが、銃の所持を待たせ、熟考の機会をつくる「冷却期間」のような効果はあるでしょう。そういえば、XINHUA.JPにきょう出た記事、生殖器や指の切断 韓国の兵役逃れの実態が明らかに―韓国メディアは、かなりのアクセスを集めているようですが、「生殖器や指、肩関節の切断」は、2年間とてんびんにかけて、よく熟考してのことなのでしょうか。それでも、「快適な自由な現代生活と厳しい階級制のうえ新兵いじめが日常化した軍隊との巨大なギャップが若者に与える影響は推して知るべし」とあるのは、うなずけるところです。わが国には兵役がありませんが、ゆるく生きたい若者たち 妙に大人しく謙虚な世代の心理(榎本博明・立花薫著、廣済堂出版)の指摘、「それまであまり叱られずにきた若者は、注意されたり叱責されたりすると大きなショックを受ける。その衝撃は、叱られ慣れている中高年世代の想像を絶するものとなっているのではないか。」が、これに似たところがあるように思います。怒る吉木りさの記事で触れたお話にも関連します。

さて、「カードで散財してしまわないように現金だけを持って出かける」、これもありきたりかもしれませんが、効果はあるでしょう。お金と交換されている実感のないクレジットカードは、とても気楽ですが、あぶないものでもあります。特殊な例ですが、新・発達が気になる子のサポート入門(阿部利彦著、学研教育出版)には、有名私立大学の「ジングウジさん」が、「友だちにクレジットカードを見せて自慢していたところ、ある飲み会で「このカードを使うと、ここの支払いが全部タダになるんだぜ」と、騙されて支払いをしてしまった」というお話もあります。