1、いずれも若年者で発見された記憶現象です。最後にある、反復学習における逆説的下降は、高齢者での知見はまだないはずと思いますが、すでに検証された方はいますでしょうか。あるいは、関心のある方は、これから取りくんでみてください。
2が正解です。レミニッセンス・バンプと呼ばれます。
3、顕在記憶は加齢の影響を受けやすく、一方で潜在記憶は比較的頑健です。
4、回想法では、長期記憶、特に幼い、ないしは若いころのエピソード記憶の想起をうながします。いわゆる「脳トレ」のようなものではありません。
1、いずれも若年者で発見された記憶現象です。最後にある、反復学習における逆説的下降は、高齢者での知見はまだないはずと思いますが、すでに検証された方はいますでしょうか。あるいは、関心のある方は、これから取りくんでみてください。
2が正解です。レミニッセンス・バンプと呼ばれます。
3、顕在記憶は加齢の影響を受けやすく、一方で潜在記憶は比較的頑健です。
4、回想法では、長期記憶、特に幼い、ないしは若いころのエピソード記憶の想起をうながします。いわゆる「脳トレ」のようなものではありません。
1、円熟型は、最も前向きで、適応的なタイプです。
2、装甲型は、現役のようにあり続けることで、老いの現実から身を守ります。問109解説で取りあげた、活動理論に類似します。
3、安楽椅子型は、悠々自適の老後というイメージです。
4が正解です。自己嫌悪型は、自責型、あるいは内罰型という意訳でも呼ばれ、自分の人生への否定的な思いにとらわれ、それによって抑うつ的になりがちです。敵意型とともに、不適応的なタイプとされます。
BPSDは、直訳は「認知症の行動・心理症状」となりますが、認知症の症状を中核症状と周辺症状とに二分した場合の、周辺症状のほうに対応します。周辺症状は、中核症状に身体、心理、社会的な要因が重なって起こる二次的なものというとらえ方がされますが、問115解説で取りあげる高次脳機能障害とは異なり、進行性で脳の広い範囲にダメージが生じますし、認知症のタイプによっても前面に出やすい症状はまちまちですので、考えてしまうと意外にむずかしいところです。
1、ここで周辺症状であるのは、異食のみです。
2、実行機能障害は中核症状です。
3、記憶障害は中核症状です。
4が正解です。ほかにも、周辺症状にはさまざまなものがあります。対処困難度が高い順に、グループⅠ~Ⅲの3群に分類する考え方もあります。
1、MMSEは、略語にせずにミニメンタルステート検査と呼んでも内容がイメージしにくいのですが、認知症のスクリーニングに広く用いられる、11問からなる簡易的な知能検査です。問49解説で取りあげたHDS-Rと同様に30点満点で、こちらもカットオフの定め方や、あるいはそもそも、妥当性に関しても議論はありますが、23点以下で認知症のうたがいありと理解することが一般的です。
2、アルツハイマー病だけでなくピック病も、Alzheimer, A.による研究が知られる、古くから知られる認知症ですが、両者はかなり異なった特徴をもちます。ピック病は、アルツハイマー病と比較して、男性に多く、初期のうちは記憶障害は目だちません。行動障害が早くから顕著で、社会規範に無頓着となり、万引きなどのトラブルをきっかけに発見されることもしばしばあります。
3が正解です。認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式、通称「センター方式」は、認知症介護研究・研修センターが開発したことから、この名があります。共通シートなど、特色や具体的な展開については、認知症の人のためのケアマネジメントセンター方式の使い方・活かし方(認知症介護研究・研修東京センター)を参照してください。
4、社会福祉協議会による日常生活自立支援事業は、成年後見制度の適用範囲に入っていないうちに始められますし、制度適用となってからも併用は可能です。任意後見とも併用できます。もちろん、判断能力を欠くようになってからは、事業を使う意味は実質的になくなるでしょう。
1、低次知覚や運動の障害は、高次脳機能障害には含めません。
2が正解です。言語機能が丸ごと失われたのではなく、ことばに表すことへの選択的な障害ですので、表出性失語とも呼ばれます。ブローカ失語という呼び方は、責任病巣である運動性言語野がブローカ野と呼ばれることも含めて、1861年にその症例報告を行ったBroca, P.に由来します。「ブローカー」とは書かないでください。
3、失認では、感覚やほかの認知機能の異常によらずに、あるモダリティから入力された事物の理解が、選択的に障害されます。典型的な視覚失認では、色やかたちの知覚は正常で、その事物の知識もあって想起可能であるのに、実際に見てもその事物だという認識が成立しなくなります。顔を見て誰なのかがわからなくなる相貌失認など、対象が限定的な場合もあります。
4、器質性の疾患ですので、認知リハビリテーションなどが有効とされる一方で、一般的な心理療法は本質的な治療には適しません。二次的な精神症状や実存的な苦痛の改善であれば、射程に入るでしょう。