社会的再適応評価尺度は、数値がひとり歩きしているところには注意が必要ですが、ストレスの心理学的研究における重要な知見です。100の配偶者の死から始まり、ネガティブな大イベントが続いていき、50の結婚が、一般にはネガティブとはされないイベントとしては最も高い位置にあります。
1が正解です。この中では、離婚の次に位置します。
2、離婚は73で、尺度全体では配偶者の死の次に高いイベントです。
3、転職は36です。
4、転居は20です。
社会的再適応評価尺度は、数値がひとり歩きしているところには注意が必要ですが、ストレスの心理学的研究における重要な知見です。100の配偶者の死から始まり、ネガティブな大イベントが続いていき、50の結婚が、一般にはネガティブとはされないイベントとしては最も高い位置にあります。
1が正解です。この中では、離婚の次に位置します。
2、離婚は73で、尺度全体では配偶者の死の次に高いイベントです。
3、転職は36です。
4、転居は20です。
NIOSHは、アメリカの国立労働安全衛生研究所の略称です。日本語で見やすくまとまったものとして、都労働相談情報センターのページを示しておきます。
NIOSHの職業性ストレスモデル - 東京都労働相談情報センター
1、ホワイトカラーの産業衛生にもよく適用できるモデルです。
2が正解です。なお、労働相談情報センターのページにあるものでは、「家族、家庭からの欲求」とあるところに相当しますが、ここはdomestic/family demandsですので、「欲求」は誤訳でしょう。
3、これはLazarus, R.S.とFolkman, S.によるストレスの認知的評価理論の考え方です。
4、科学的管理法は、ストレスの概念よりも先に現れました。科学的管理法の諸原理(F.W. テイラー著、晃洋書房)の原書が出たのは、1911年です。
1は、認知行動療法の一種、ストレス免疫訓練の開発者です。
2は、キャノン-バード説とも呼ばれる感情の中枢起源説や、ホメオスタシスという用語を生んだ生理学者です。
3が正解です。なお、マルチモード療法を開発したLazarus, A.A.とは別人ですので、気をつけてください。
4は、Lazarus, R.S.とは感情認知論争であらそい、感情は認知とは本質的に独立して起こると主張しました。問37解説も参照してください。
ストレスの害は、さまざまなソーシャルサポート(SS)によっておさえられています。House, J.S.によるSSの4類型も、おさえておきましょう。
1、SSがストレッサー自体の回避につながることもありますが、緩衝効果ではありません。
2、このような側面もありますが、緩衝効果ではありません。
3が正解です。ストレッサーの程度とSSの程度とに、交互作用があるような状態です。
4、緩衝効果ではありませんし、ありそうもないことです。
DSMにはⅢで登場した心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、DSM-5では定義がやや修正されたほか、不安障害から独立した「心的外傷およびストレス因関連障害群」に位置づけられました。
1、基本的には、メディア経由のものは含まれません。
2が正解です。家族の、命にかかわる恐怖を生じる体験を、直接に知ることは、DSM-5での定義Aを満たします。
3、親密であっても人間でない場合は含まれません。
4、死や身体的被害とは異なりますので、含まれません。PTSDの原因として想定することになるのは、恐ろしい体験であって、つらい体験、苦しい体験と考えるのは広げすぎです。