出題解説

記事一覧

問37 感情の認知説と吊り橋実験

感情の認知説は、感情2要因理論とも、あるいは提唱者の名をとって、シャクター-シンガー説とも呼ばれます。なお、このSchachter, S.は、多重記憶システム理論を唱えたSchacter, D.L.とは別人ですので、気をつけてください。

1が正解です。ゆれる高い吊り橋が喚起する生理的覚醒が、対面する異性の魅力へと誤帰属されると考えます。

2、アカゲザルを対象として、母子間の愛着が、学習によらず生得的であることを示しました。

3、意識的には気づかない先行経験が選好判断に影響することを示し、感情が認知とは無関係に起こるという主張をみちびきました。

4、想起時の気分に一致する記憶内容が想起されやすいことを示し、認知に感情が影響することを認知心理学的な実験手法にのせました。