生駒 忍

記事一覧

中森明菜にしか歌えない曲と「接吻」のカバー

きょう、E-TALENTBANKに、中森明菜が約5年半ぶりにオリジナルシングル&「歌姫」の最新作をリリースという記事が出ました。

ロックスターの早死に傾向の記事で、無期限活動休止に触れた中森明菜が、ついに復活です。「長い沈黙を破り、およそ5年半ぶりとなる新作をリリース」、「来年1月21日(水)にニューシングル「Rojo -Tierra-」をリリース」する予定だそうです。ずっと表に出てこなかったことから、「篭城」を連想しましたが、もちろんスペイン語です。

「中森明菜にしか歌えないエキゾチック・エレクトロニック・ダンス・ミュージックが完成予定で、アフリカ風サウンドとEDMと生命を感じさせる歌声が融合し、明菜史上、類を見ない新しい作品」、類を見ない表現です。この人にとって新しいことと、しかしこの人にしか歌えないことと、中森明菜というとても大きな看板とのバランスも、独特です。ですが、若い人にあの名前は、大御所でも落ち目のスターでもなく、単に別の時代のものでしょうか。週刊現代 12月20日号(講談社)の、吉沢志雄という人が、関根恵子のグラビアにこころをゆさぶられたお話に、私は共感しにくかったですし、世代のちがいは、どうにもならないところがあります。それでも、FLASH 12月23日号(光文社)の倉田真由美のまんがの、「ギンギラギン」のようなことも、さりげなくあるでしょうか。

続いて、カバーアルバムも出ます。「毎回異なる趣きの選曲が話題の『歌姫』シリーズだが、今作のコンセプトは、「ラブソング」。70年代後半~2000年の名曲が選曲されており、原曲の素晴らしさに引けを取らない、強い歌心が響きわたる明菜ワールド全開のラブソング集になる予定。」だそうです。私も歳をとったのか、類を見ない表現であおられたシングルも興味を引くのですが、こちらのほうが聴きやすそうで、より安心できます。ですが、選曲範囲に疑問があります。「「愛のうた」(倖田來未)、「雪の華」(中島美嘉)の他、「長い間」(Kiroro)、「接吻」(オリジナル・ラブ)、「スタンダード・ナンバー」(南佳孝)など」とあるうち、「他」より前の2曲は、範囲をはずれています。恋心(相川七瀬)のように、シングル発売どころか、デビューよりも前にできていた曲なのでしょうか。それでも、こまかいことは気にせずに、たのしみに待つ価値がありそうです。そういえば、そこにある「接吻」には、いつの間にかヒップホップ系のグループがカバーしていたというような、ちょこっとスパイシーなさわぎがあった気がしますが、あれはその後、すっきりしたのでしょうか。

速水もこみちと日本の弁論大会の不自然さ

きょう、毎日新聞のウェブサイトに、速水もこみち:カフェメニューを初プロデュース「気合入ってます」という記事が出ました。

「「(番組で)料理コーナーを担当していて、自分で食べることはありますが、お客様に食べていただく機会はないので、正直、不安な部分と楽しみな部分があって気合が入っています」とコメントした。」そうです。「魚類心理学」の記事で触れた新海誠のおどろきもそうですが、つくるほうには、受けとるほうの感じ方が意外にわからないともいわれます。YOMIURI ONLINEに、あす付になっていますが、実際にはきょう出た記事、おとなの煙談 第8回 自分の中の「観客の目」をずっと大切に。で、映画監督の中村義洋は、「撮影が終わったら次は編集作業に入るわけですが、全編を通して流すときはできるだけボーッと見るように心がけています。5、6回見ると、そのうち1回ぐらいは観客の目線になれることがある。」と明かしていました。

「速水さんがプロデュースしたのは、クリスマスシーズンに合わせて、チキンをメインに、ライスと野菜を添えた「パリパリチキンのワンプレート〜2種のこだわりソースを添えて〜」(1500円、税込み)。」です。メニューの名前と、地の文とで、添えるものとして示したものが異なります。料理で、添えるという表現をとる場合、どんな状態を指すのが典型的なのかは、考えがわかれるところかもしれません。TrainShop2014年・2015年12・1月号に載ったおせちで、いくらとなますとの位置関係が、写真ではどれも大差ないところを、1ページでは「紅白なます(いくら入)」、5ページでは「なます(イクラ添え)」と書いていました。

「ナレーターらしいもの、感情を入れたものの2パターンの収録を行い、後者が採用されました。」と明かしています。この人が、淡々と枯れたナレーションを入れたら、それはそれで興味を引きます。そういえば、パブリックスピーキング 人を動かすコミュニケーション術(蔭山洋介著、NTT出版)には、「いちいち意識して感情を込める必要があるような話は,そもそもするべきではありません。不自然になるだけです。」「日本の弁論大会が不自然なのは,感情を込めるからです。」とあります。

谷麻衣の名前にこめた意味とぱいぱいでか美

きょう、GirlsNewsに、新・美人すぎるビールの売り子の谷麻衣 初グラビアなので水着は恥ずかしかったという記事が出ました。

「ソフトボールを7年間やっていた」、「ポジションはピッチャーでした。」とあります。「新・美人すぎるビールの売り子」という売り文句は、ピッチャーつながりで、ビールにかけたようにも見えますが、つなげてほしくはないのかもしれません。「ずっとソフトボールをしていましたので、違うことをやりたかった。それで○○ドームでビールの売り子のバイトを始めました。」と、切りはなしています。

「初グラビアなので全部の水着のシーン。」という発言がありますが、どこかの雑誌のグラビアに一部掲載されることはあっても、作品本体は「グラビア」ではありません。Be マイ Baby(嶋公浩監督)というDVDです。露出を撮影させるこういうお仕事を、「グラビア」と呼んでいるようです。

「チャームポイントはEカップの胸。名前の『谷麻衣』は『谷間いい』にかけています。」とのことです。芸名らしくなく、キラキラネームでもなく、ふつうの名前と思わせて、くふうがあるのはおもしろいと思います。好対照なのが、ぱいぱいでか美です。浜田翔子の「水増し」の記事でも触れた有吉反省会に出て、名前が売れましたが、この芸名は、テレビで放送はできても、大きな声では言いにくいですし、笑えません。そういえば、B.L.T.関東版 2015年1月号(東京ニュース通信社)でぱいぱいでか美は、テレビを見て大声で笑うことで、「れでストレス解消になる」と言っていました。

「趣味:野球観戦、料理」「特技:ソフトボール、剛速球、バッティング」とあって、ソフト関連で固めたため、硬派な印象です。その中で、趣味に入っている「料理」が、ギャップを見せる変化球となっています。ですが、ふつうの感覚では、趣味は料理ですというのは、直球のはずなのです。

超ミニでの主演と明るい色を着たい有村架純

きょう、シネマトゥデイに、有村架純、超ミニスカ金髪ギャルに挑戦!ベストセラー「ビリギャル」映画化という記事が出ました。『ビリギャル』とその男性版の記事でも、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(坪田信貴著、KADOKAWA)を取りあげましたが、その映画版で、有村架純が主演するそうです。

「劇中、超ミニスカートの金髪ギャル役に挑戦する有村は、これまでのイメージを覆す役どころに「ドキドキしていますが、撮影を楽しみにしています」と語っている。」とあります。もう、緊張しているのでしょうか。FLASHスペシャル グラビアBEST 秋号(光文社)では、「直前にならないと緊張しないタイプ」と言っていたので、さっそく撮影に入るのかもしれません。

「主演の有村は、原作本の表紙でも強烈なインパクトを残す金髪ギャルの主人公さやかに変身。」、まだ誤解している人がいたようです。表紙のインパクトは同感ですが、あのモデルは別人で、石川恋という、本職のモデルです。これが、Amazon.co.jpでの、ひどい評価の一因にもなっています。

「NHK連続テレビ小説「あまちゃん」やヒロインの声を担当したアニメ『思い出のマーニー』など、清純派なイメージの強い役柄が多かった彼女が、素行不良のギャルをどのように演じるのか、注目を浴びることになりそうだ。」、同感です。同じく「あまちゃん」で売れた能年玲奈が、そのイメージをこわすようなホットロードの主演に挑戦したことを連想しました。有村は、これで幅のひろさをみせて、女優としての地位をつくることになるでしょうか。それとも、無理がすぎて、ファンも自分も見うしない、遭難してしまうでしょうか。そういえば、スノーボーダーズカタログ14/15 SNOW ANGEL(日之出出版)で、表紙にも登場した有村は、「もし私が今ゲレンデで着るなら、遭難したくないので見つけてもらえるように明るい色を選びます(笑)。」と言っていました。

安藤美姫の「第三の男」と救われたモロゾフ

きょう、Business Journalに、安藤美姫、未婚出産の父親として、フィギュア界で囁かれる“第3の”日本人?という記事が出ました。

「“第3の”日本人」といっても、どちらが1でどちらが2かは知りませんが、モロゾフは日本人ではありません。不必要に日本人とは書かずに、ふつうはこういう場合、「男」くらいにしそうなものですが、それでは他人を替え玉で死なせて身をかくした闇の売人のようで、重すぎると考えたのでしょうか。あるいは、命果てるまで(ユニコーン)を連想する人は、やや遠いですのであまりいないとは思いますが、ショーとラブホテルという重ねあわせも、安藤のこの話題には、何だかえげつない気がします。

正直なところ、内容はさほど新しいことでもないように、私は感じました。「スポーツイベント会社社長のA氏(仮名)」のことは、「A氏といえば、モロゾフや南里とともに「父親ではないか」とかつてから一部で報じられてきた人物だ。」とあるように、テレビではいまも言えないようですが、あちこちでもう知られているとおりです。もちろん、モロゾフも南里も父親でない可能性は、Business Journalに1年4か月前に出た記事、安藤美姫出産告白、父親はモロゾフ?南里?公表されないワケ…モロゾフ中絶依頼説もにもすでに書いています。J-CASTの記事、錯乱? あの東スポに“マジレス”の安藤美姫、いったい何が起こったのかにあるように、安藤側がそこだけ否定に走った迷走も、ずいぶん前のことのような気がします。新しいのは、「最近見た人によると、娘さんの顔がはっきりと日本人の顔つきだった」、「「顔つきが日本人」という情報は関係者の間に広まり」といったところです。これでモロゾフのほうは、何度否定してもうたがわれ続けた大迷惑から抜けられそうです。大迷惑(ユニコーン)では、「誰が僕を救ってくれるの」と歌われましたが、ひどい迷惑から救いだしたのもまた、うたがいを呼んだ子どもだったのでした。

「10月には自身初の写真集となる『My Way 安藤美姫写真集』(集英社)が発売され、安藤の貴重なプライベートショットも収められているという。」という書き方ですが、もう11月ですし、発売からもう1か月以上が過ぎています。おとといに放送されたテレビ番組の話題も登場しますので、掲載までに日にちを要した原稿とも思えません。そこには興味がありませんという意思表示でしょうか。

そのテレビ番組で、安藤は、「娘にもフィギュア選手になってほしいという気持ちを語った」そうです。もちろん、日刊ゲンダイのウェブサイトに1か月前に出た記事、桑田真澄ジュニアがプロ志望届 スカウトが一笑に付した実力のようになっては、両親が悲しみますので、「安藤自身が実現できなかった五輪金メダル獲得という夢」が期待されるでしょうし、そのため力がつき果ててしまうかもしれません。あるいは、「娘が果たす日」は、「果てる」の他動詞としての「果たす」ほうになるかもと、心配なところがあります。大沢樹生・喜多嶋舞の長男のようになって、父親のことを洗いざらい話したら、タレント活動で食べている安藤は、大迷惑どころではなくなるでしょう。