生駒 忍

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日本心理学会サイトの更新日の大規模若返り

きょう、日本心理学会のウェブサイトに、更新がありました。きのうもありましたので、2日連続での更新です。

どのページが更新されたのかは、更新履歴で確認できます。このページは、入り方が意外と気づかれにくいのですが、更新状況がひと目で確認できて便利ですので、もっと知られてほしいと思います。

今回は、2ページに更新があったことがわかります。そのうちの後者、「論文を投稿される方を更新しました。」は、何か重大な変更があったのではないか、気づかずに昔の理解のままで投稿したら迷惑をかけるのではないかと、心配になります。そこで、どこがどう変更されたのか、その論文を投稿される方の新旧を見くらべると、3か所の相違が確認できます。

まず1点目は、投稿受付と審査開始に関する記述です。これまでは、第2段落は3文からなっていましたが、今回の更新で、そのまん中の文がかっこ書きで下に独立しました。そして、審査開始が遅れる場合が具体的に追記されました。よく、編集委員会に間にあうようにと、その直前にあわてて投稿する方がいますが、編集委員会の後だけでなく、前でも審査が遅れる危険性があるのです。

2点目は、日本語での投稿手続きについてです。「ただし,日本語での入力が可能な方は,新規アカウント発行を必ず日本語で行ってください。」の一文が、これまでは日英の投稿先URLの後にありましたが、今回の更新で、日英のURLの間に移りました。そして、改行タグを入れてから、「日本語版からも“Japanese Psychological Research”へご投稿いただけます。」と追加されました。これで、より親切になったと思います。

3点目は、ページの右下、更新日です。「Last Update: 2014/3/5」とあったところが、1日若返り、「Last Update: 2014/3/4」となりました。若返るのはおかしい、日付が逆でないとおかしいと思った人もいるかもしれませんが、逆だったら前後の両方ともが不適切ですので、1日若返ってかえっておかしくなったわけではありません。以前にラカン入門書の記事で触れた「ポルナレフ状態」のような気持ちになってきましたが、私が書いたのが真実です。

これで一件落着と思いそうですが、実はきょうの更新履歴の前者のほう、「機関誌「心理学研究」85巻3~4号の書誌情報を更新しました。」も、要注意です。書いてあるとおりの更新ももちろん確認できますが、その機関誌「心理学研究」のページには、更新履歴に書かれなかった更新も加わりました。結論から言うと、先ほど示した3か所です。こちらにも、投稿に関する説明がありますので、同じところが、同じように変更されました。更新日の若返りも同じです。ですので、書誌情報の更新だけではなかったのですが、書き忘れてしまったのでしょうか。サイト管理のお仕事をしていれば、同じことを書いたページがあったら、考えるまでもなく同じ修正を入れるもので、別々の更新としては意識に上りにくいのかもしれません。そういえば、プロカウンセラーの夢分析(東山紘久著、創元社)には、「人間は本能的な行為を隠す傾向があります。」とあります。

では、今度こそ一件落着だろうと思うと、実はまだまだあります。サイト内のページの更新日が、更新履歴には示されずに、あちこちで更新されているのです。たとえば、助成研究集会のページは、もう年度末なのに今年度分への更新が今もないままで、以前に健康心理学会の助成の記事で書いたような、この事業の右肩下がり感をうかがわせますが、右下の更新日のみ更新されて、「Last Update: 2013/3/4」となりました。こちらは1日ではなく、1年と1日の若返りです。また、日本心理学会75年史のページは、歴史の本だけあってさかのぼりがもっと大きく、「Last Update: 2012/1/20」へと更新されました。何だか、よけいにポルナレフ状態になってきます。

日本アニマルセラピー心理学研究会(仮称)

日本アニマルセラピー心理学研究会(仮称)の設立について、皆さんはご存じでしょうか。昨年末に紙で情報が入ってはいたのですが、研究会の公式ウェブサイトがつくられるようすもなく、参加します、楽しみですといった声も、ウェブ上にはツイートも何も見かけないので気になっていました。ですので、私からくわしく出しておこうとも思いましたが、私が関係者だと誤解されると、ほんとうの関係者には迷惑でしょうし、記念すべき最初のアピールくらいは、GOETHE 2014年3月号(幻冬舎)の滝川クリステルではありませんが、自分から発信したいのではないかと思い、そのままにしてありました。ですが、案内文書のみ先月下旬に公開されたことに、今ごろ気づきました。梅花女子大学のウェブサイトで、トップページから直接に、PDFファイルへのリンクがされました。「「アニマルセラピー公開シンポジウム」3月15日(土)開催」とだけあって、この日付と梅花女子大との組みあわせであれだと気づくべきだったのですが、気楽な一般向けイベントだと思ってしまっていて、とんだ不注意でした。

文書の内容は、設立のあいさつと、シンポジウム「アニマルセラピーの光と影」のご案内です。ざっと見た範囲では、紙のものとまったく同じもののようですが、合っていますでしょうか。「によって大きく影響を受けた結果によるものではないか?」が明朝体なのは、紙でも同じです。心理学とつく研究会ですので、心理学を研究する皆さんが多く参加して、心理学の一分野の活動といえる方向へ発展することを期待します。

認知科学会テクニカルレポートの一部公開停止

日本認知科学会は、テクニカルレポートの制度を持っています。当初は、学会は認定を与えるのみで、著者が各自で配布するかたちでした。それが、学会のウェブサイトからダウンロードできるようになってから、そろそろ10年になります。

ですが、直近5年分の存在が、ウェブサイトから消えています。テクニカルレポート発行状況のページをご覧ください。私の理解では、百羅漢までずっと、1本増えるごとにページが更新され、足されてきたのですが、昨年10月ごろに、ご覧のように直近5年分が、見えなくなってしまいました。一時的な事故だと思っていたら、もう年を越して、それでも見えないままになっています。何か意図があっての公開停止かもしれません。

幸いにして、ページからのリンクが消されただけのようで、ファイルはきちんと残っています。そこで、ずっと見ることができなくなっている直近5年分について、こちらからファイルへの直リンクをしておきたいと思います。

JCSS-TR-64 長石道博 (2009). 視覚の誘導場による重力レンズ錯視の解釈
JCSS-TR-65 林美都子・生駒忍 (2009). 記憶実験用メロディ刺激の標準化に関する探索的検討
JCSS-TR-66 泉直子・角田真二・長坂敏史 (2010). Linuxコミュニティと若者コミュニティ
JCSS-TR-67 長石道博 (2011). 視覚の誘導場の複雑度による文書レイアウトの評価
JCSS-TR-68 長石道博 (2012). 視知覚の場による手書き文字品質評価の検討
JCSS-TR-69 近藤公久・天野成昭 (2013). 百羅漢 ~実験参加者の言語能力差の統制のための漢字テスト

感情心理学会22回大会のウェブサイト予想

きょう、日本感情心理学会ニューズレター No.47が届きました。そのトップ記事は、22回大会のことで、準備状況がうかがえて安心できます。

22回大会は、「社会的共生と感情」をテーマとして、宇都宮大学で開催されます。ですが、準備委員会事務局のメールアドレスは、宇都宮大でも学会のほうでもない、独自ドメインでとられています。鹿沼のマツヤというIT企業が、9月に登録したものです。私の感覚なら、jsre22ndや、jsre2014のようにするところですが、2014年に宇都宮といえばもうこの学会でしょうというドメインが、とてもユニークだと思います。すると、「近日中に開設予定」の大会ウェブサイトのURLは、http://utsunomiya2014.jp/か、http://www.utsunomiya2014.jp/になるという予想が立ちますが、いかがでしょうか。

基礎心理学会第32回大会プログラムの表紙

きょう、日本基礎心理学会第32回大会のプログラムが届きました。大会ウェブサイトにそろそろPDFで出るものと思って待っていたら、印刷版のほうが先となりました。

今回の表紙は、大会準備委員長がデザインしています。写真は、上の2枚が金沢大学角間キャンパスで、下4枚は、左上から時計回りに、金沢城、兼六園、ひがし茶屋街とホテル日航金沢、金沢21世紀美術館です。なお、大会会場はこのどこでもなく、市の文化ホールですので、気をつけてください。

表紙中央には、こちらも大会準備委員長のデザインによる大会ロゴが置かれています。ウェブサイトで見たときには、何をヒントにしたか気づかなかった人でも、このななめの配置をおりると、すぐわかるでしょう。金沢 すみよしや旅館ブログの今年の記事の中にある、今年のものではないライトアップの写真と同様のもので、雪吊が池にうつり反転していますが、上下ではなく色調をひっくり返すと、あれに近づきます。ですが、残念なのは、ロゴにノイズが入っていることです。非可逆圧縮をかけてしまったのでしょう。できるクリエイター GIMP 2.8独習ナビ(インプレスジャパン)に「JPEGで発生した荒れなどの修正にも有効」とある、選択的ガウスぼかしですぐ消えるタイプのノイズですが、気づかずに印刷させてしまったのでしょうか。それとも、以前にキャリア教育学会大会の文書の記事に書いたこととも関連しますが、こちらの大会ももうあと3週間を切りましたし、PDF版も出ていませんので、気づいても印刷を止めなかったのでしょうか。情報提供の優先が当然というのは正論ですが、私は涙をのんだデザイナーの気持ちも察したいところです。

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