生駒 忍

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北海道医療大にダブルトールが開店しました

きょう、どうしんウェブに、道医療大に渋谷で話題のラテアート店 社会福祉法人ゆうゆう運営という記事が出ました。

以前に、スタバの鳥取進出の記事で、茨城大や筑波大でのカフェの誘致に触れましたが、北海道の、それも町村部で、ダブルトールを入れるのは、とてもユニークだと思います。「ダブルトールカフェは東京・渋谷などに計5店を展開。」とあり、本店は渋谷ではなく原宿なのですが、この規模でこういう出店は、ダブルトールとしても冒険かもしれません。

きょうの開店記念イベントでは、「渋谷店スタッフによるラテアート実演」もあったようですが、通常営業に入ってからは、ラテアートやそのレベルは、どうなるのでしょうか。ダブルトールの看板ですので、期待もかなりあるはずです。一方で、大学の講義棟のお店ですので、美はどうでもよく、価格設定なども含めて、実を重視する人もいるでしょう。そういえば、週刊東洋経済 3月15日号(東洋経済新報社)には、「単身社会のリアル」を特集した3月1日号で、室谷克実を「室谷克美」と書いたことへのおわびがありました。

スタバが今ごろ鳥取出店へとうごきだした理由

きょう、47NEWSに、スタバ、空白の鳥取進出を検討 14年度にも全国出店達成へという記事が出ました。共同通信の配信です。

おととい書いた島根県2店舗目のスタバの記事で、鳥取県はいまだにスターバックスが1軒もないと書きましたが、ついに1軒にはなる見こみがたちました。あるいは、もし複数軒が同時にオープンしたら、一気に島根への追いつき、追いこしも夢ではありません。正しい太鼓のもち方(トキオ・ナレッジ著、宝島社)は、「地元にスタバができた時以来の感動です」を、よろこびの表現として提案しましたが、鳥取県民には、もうしばらくでその感動がやってくるのです。あるいは、検討がはじまっただけで、もうよろこびでいっぱいでしょうか。それとも、ストレンジ・シチュエーション法でのCタイプのように、遅すぎる、もういらないなどと、へそを曲げる人も多いでしょうか。

気になったのは、今さらの出店検討開始の理由です。「中国地方最高峰の大山をはじめ観光地も多く、集客が見込める」と考えたようですが、観光地としての集客は、最近伸びたわけではないですから、最後まで残してあることとはなじみません。また、「昨年9月、店舗数が千の大台に乗り、全国出店の達成が次の目標」とは、わかりやすいですが達成のメリットがよくわからない目標です。国内だけで1万6千店以上をもつセブンイレブンも、店舗検索ですぐわかるように、島根にはあって鳥取などにはないままですが、全都道府県に出すことには関心がないようです。しかも、あと1軒出せばすぐ達成できるものを、ずいぶんと延ばしているようですので、目標なのに目ざす意欲があまりなさそうにも見えます。先々まで考えて慎重を期しているのか、目標がみだれて迷走に近い状態なのか、判断しにくいところです。前にきゃりーぱみゅぱみゅインタビューの記事でも書きましたが、スタバについても、長期戦略をどう考えているのか、関心があります。そういえば、建築家の松原弘典は、海外で建築を仕事にする 世界はチャンスで満たされている(前田茂樹編、学芸出版社)で、「あらためて振り返ってみても、今までの自分は安定や長期的展望に立ったライフプランに乗らず/乗れずに生きてきた。」と書いています。きょう、その松原の3回目の逮捕の報が入りました。

スタバがない鳥取県、スタバがある筑波大

きょう、msn産経ニュースに、スタバ「ゼロ」鳥取の屈辱、山陰2号店は再び「島根」で鳥取〝コケ〟…2号店は動員力ある出雲大社に、鳥取怨念「スタバよ、来るときは覚悟せえ」という記事が出ました。

出雲大社門前町のにぎわいのお話も、石畳も駅も工事中だった「平成の大遷宮」の最中に行った私には感慨がありますが、スターバックスへの山陰の屈折した思いも、共感的に理解しながら読みました。コメダ珈琲店なら、鳥取にはすでに2店舗があり、島根はまだで、来週オープン予定の松江学園店が史上初となるはずですが、鳥取県民にはあくまでスタバが、よくも悪くも関心の対象なのでしょう。

スターバックスの、そこまでにさせるブランド力はすごいと思います。ほかのコーヒーチェーンとは別格の価値があるのです。2ちゃんねるでは吉野家が、ほかの牛丼チェーンとは別格であるように、「リア充」でありたい人にはスタバが、なぜか別格なのです。この季節でもテラス席に出たり、いわゆる「ドヤブック」にはげんだりしたくなるのです。そして、リアルだけでなく、ネット上にもしみ出してきます。日経BizGateに半年前に出た、なぜ人は「スタバなう」とつぶやくのかを、インパクトがあったので私は出てすぐに授業で触れたのですが、店舗数では上を行くドトールとの価値のちがいがひと目でわかる、あのグラフを思い出しました。

そのドトールが、茨城大学にできるというお話が、きのうのトゥギャッチの記事、「茨城大学にドトールが誕生」というウワサは本当か?にまとめられていました。実は、できたのは工学部のほうで、しかも自動販売機だったのでした。それでも、ただいま改装中の水戸キャンパス図書館には来年、サザコーヒーが入るようですので、わかる人にはいいお店だとわかるのですが、筑波大のスタバがうらやましく見えるのでしょうか。筑波大でも、あのスタバの導入をめぐっては議論があり、ドトールを、もちろん自販機ではなく店舗で入れる案もあったのですが、スタバに負けました。私は、卒業生の成功をたたえて、タリーズを入れるべきだと思っていましたが、タリーズはやや遅れて、附属病院のほうに入りました。すべては一杯のコーヒーから(松田公太著、新潮社)で書かれた、病院出店への創業者の特別な思いが、母校でも実ったのでした。また、開店直前には、筑波大学新聞の紙上で、津田幸男教授が「有名店の威光で大学を魅力的にしようとする小手先の改革」「むやみに「俗」を入れることはない」、大学は「変わってはいけない」「「精神的権威」であることを貫徹すべき」と主張し、大学上層部に翻意をうったえました。そして、「スターバックスを導入したら、大学はアメリカの文化支配を正当化してしまい、アメリカ文化への追従を促してしまいます。」「このままスターバックスが開店したら、それは大学が市場原理に飲み込まれたことを示す「悲しい墓標」になるでしょう。」と予測しましたが、あれからそろそろ6年、どうなりましたでしょうか。そういえば、筑波大学 by AERA(朝日新聞出版)では、その筑波大学新聞の編集長をつとめた松本果奈が、スタバを「ちょっとした自慢(笑)」と評していました。

魚辰が閉店しました

先週、上野にある魚辰という居酒屋が閉店するという情報が入りました。このお店のホットペッパーお食事券を買っておいたところ、11日の17時頃に、「【ご連絡】ホットペッパーお食事券」という差出人からメールが届き、「2013年1月13日をもちまして閉店することになりました」と知らされました。当然のことですが、「実際にご利用いただけます有効期間は1月13日までとなりました」として、おわびのことばと、未使用の場合の返金処理についての説明がありました。

翌日に、前を通りかかったのですが、明日閉店するというお知らせなどは、見つかりませんでした。かけ込みでお食事券を使う人たちがあふれていることもなく、席にはじゅうぶんに余裕がありました。

メールがきた後も、ホットペッパーのウェブサイトではずっと先までネット予約ができましたので、まさか、割引しすぎたお食事券をキャンセルするためにうそをついているとは思わないにしても、ほんとうに閉店するのか、気になりました。そこで、きょう、また見に行ってみました。すると、お店の外は変わりありませんでしたが、店内では片づけが進んでいるようすでした。閉店しましたというようなはり紙は、見あたりませんでした。

なお、ホットペッパーにあった魚辰のページは、もうきれいに消えました。同じリクルートでも、じゃらんのほうには、まだ残っています。

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