生駒 忍

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「女特有の嫉妬心」と視野を狭める情報の害

きょう、Glittyに、大切なのは自分の人生を豊かにすること。誰にも嫉妬しない考えかたという記事が出ました。

「仕事で成功した女友だちや、自分よりも先に結婚した女友だちに、嫉妬してしまう女性。自分と他人の幸せを比べ張り合ってしまうのは、ある意味、女の性なのかもしれません。」と書き出されます。「女特有の嫉妬心」ともありますが、ぶりっこをきらう心理の記事で触れた飯田香織の主張もありますし、特有とは言いすぎのように思います。もちろん、属性によって、そういう感情の高低がある程度異なる傾向はあって、それは性別にかぎりません。韓国人の「他人と張り合う心理」の記事もご覧ください。

「スマホやパソコンを使い、いつどこにいてもネットで情報が見られる現代。」ですが、「それらの情報は、自分の心に負をもたらすだけ。」「ネットに書かれていることがすべてだと思い込み、視野が狭くなる可能性も」とします。負だけとは言いすぎかもしれませんが、若年ホリエモン支持者批判の記事で取りあげた、しりあがり寿、樺沢紫苑、井ノ原快彦といった人々の指摘を思い出します。

「ネット環境を遮断するなどして定期的なデジタルデトックスの機会を」と呼びかけます。テレビをつまらなくする若手の記事で触れた「IT断食」のようなものですので、依存症レベルの人は、気をつけてください。

うまくいかない方向で予想外のときも、「「こういうこともあるから、人生っておもしろい!」と自分に言い聞かせ、気持ちを無理矢理にでもポジティブに」、よい心がけです。Amazon.co.jpでとても評価の高い考えない台所(高木ゑみ著、サンクチュアリ出版)に、「自分がポジティブになるのを待っていても、それは一生やってきません。」とあるのを思い出しました。

「嫉妬心を持たない女性たち」を目標のようにしますが、「でも、自分の人生に満足さえしていれば、そのような感情に支配されることはありません。」、これでよいと思います。嫉妬の世界史(山内昌之著、新潮社)が、「嫉妬は寒暖と同じかもしれない。」とたとえたように、嫉妬の感情がまったくないことまでは不必要で、嫉妬に不毛、不本意な行動を強いられてしまうことさえなくせれば、十分に楽になれるはずです。