生駒 忍

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帽子好きの心理と「サブカルマウンティング」

きょう、マイナビ学生の窓口に、【ファッション心理学】自意識が強い? 「帽子好き」な人の性格的特徴3つという記事が出ました。「帽子が好きな人は、心理学で見てみるとある傾向が強い」という話題です。

「心理学的には帽子は「クジャクの羽」のようなもので、自分を良く見せたいときに用いられるアイテムとなっています。」とします。心理学ではふつう、あの羽については、進化心理学にからめてあつかわれやすいですので、「自分を良く見せたいときに用いられるアイテム」と言われれば、そうであるような、何かずれるような気もします。ふと、「行ったことがあると言われれば」を思い出しました。

「あくまでオシャレのために帽子をかぶる人には「自分を良く見せたい」とか「センス良く見られたい」、そして選ぶ帽子によって個性を表現したいという意識が強いことが多いようです。」と、少し引いた書き方です。このあたりは、いろいろな感覚の人がいるところで、よく見せようとすることは、要介護認定の訪問調査の記事の最後に、個性にとらわれることへのうたがいは、お笑いのまねの単純接触効果の記事の最後に、それぞれ取りあげました。

「キャップやつば広ハットまで、飲食店でさえかぶったままの人」、「そこまでして帽子を脱がない人はよほど他人の目を気にするタイプだと言えるでしょう。」、そうでしょうか。見方によっては、他人にどう見られようと気にしない人だからこそ、そこまで自分を通せるようにも思います。

それで思い出したのが、サーチナにきょう出た記事、虚言癖のある人が増える韓国、「他人からの見え方」を気にする人びと=中国です。サイゾーの記事、「手足を縛られた20代女性が路上に放置」はウソ!? 韓国で増加する“自作自演”犯罪にご用心や、Business Journalの記事、韓国、虚偽の罪でっち上げ他人を告訴が大流行!元カレに強姦罪、ムカつく客に暴行罪が指摘した、他人に向けるうそだけでなく、自分についてのうそも増えているのでは、心配になります。わが国にも、病的なうそつきはいますが、「「他人からの見え方」を気にする」人は、うそには手を出さずに、品位をたもって、スマートにひねってくるように思います。京都ぎらい(井上章一著、朝日新聞出版)を見ると、最近にかぎったことではないことがうかがえますが、近年ではマウンティングという、品位を欠く呼び方が定着しました。

それで思い出したのが、東洋経済ONLINEにきょう出た記事、「スター・ウォーズ」にイラッとする人の目線です。「うんちくを語り出すサブカルマウンティング野郎がいっぱいいるがゆえに、何だかこうイラッときている人すらいること」、「SWレベルの作品だと、サブカルマウンティングや押し付けがいっそう強いよね。公開される前とかもさ、みんながうんちくをSNSにアップしていて、「普通に見ろよ」と思った。」という常見陽平の問題意識からの企画ですが、常見-中川間でのジョークにその「サブカルマウンティング」的な内容を混ぜつつも、おじさん的な笑いに落とすことで、いやみな感じが出ません。「エピソード6は公開時に「ジェダイの逆襲」って副題がついていたけど、2004年に「ジェダイの帰還」に訂正されたんだよね。」、マウンティングを気どって無知をさらすしろうとのようですが、スター・トレックⅡ(N. メイヤー監督)と混ぜてみせる「サブカルマウンティング」で、しかもおじさん的にSTとも読めます。「そういった面倒くさい作品を下手に語ると、ネットで総攻撃を食らうんだよな。」としながらも、「SWレベルの作品」でしたら、たいしたことはないでしょう。ねとらぼの記事、ガルパンおじさんはなぜ「ガルパンはいいぞ」と言うのか 言語能力が低下するメカニズムを解説したマンガが話題にをご覧ください。