生駒 忍

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ニクソン政権の終わりとポジティブ心理学

きょう、クオリティ埼玉に、南ベトナムを見捨てたニクソン大統領という記事が出ました。

「ケネディ大統領が暗殺されると、ジョンソンが後を継いだ。」と書き出されます。シリーズものなので、こうもいきなりなのですが、ついてこられる人だけどうぞという印象を受けた人もいるかもしれません。「名曲のたのしみ」を連想しました。アンサイクロペディアの名曲のたのしみの項目にある、7年半前の放送内容の書きおこしでも、あの導入がいじられています。レコード芸術 2011年7月号(音楽之友社)で白石美雪に語っていたように、吉田はよい意味で、誰もがついてくることにはこだわらない姿勢の人だったこととも、つながるでしょうか。

さて、「1975年にニクソン政権のもとで、アメリカは南ベトナムを、見捨てた。」、これは誤りです。見すてるという表現はあたらない、あんまりだという声もあると思いますが、それ以前の問題です。無事でしたら、この年もニクソン政権でよかったところが、そうではなくなっていました。脅迫容疑の市役所職員の記事で取りあげたテレビドラマの、あの放送回もそうでしたが、間に何ごともない前提で組んだアリバイが、間にあったイベントのためにぼろを出す展開は、ありがちなものです。新任教員自殺の記事の最後に取りあげた「コメント欄が本番」の論点も、その手でした。

さて、「日本の安全を守ってきたアメリカの殻は、薄くなってきている。いつか、脆くなるかもしれない。」と、41年前の指摘が紹介されます。結局は無事だったではないかともいえますが、トランプ旋風もあります。歴史はくり返すともいわれますが、過去のとおりに続くと思ったために続かなくなった歴史も、たくさんくり返されました。

それで思い出したのが、greenz.jpにきょう出た記事、グリーンズメンバーだって、相談したいときがある。「Make: Japan」、林厚見さん、井上英之さんらにお話を伺った、ピープル限定メルマガの巻頭対談を選びました!です。井上英之の、「そうすると、過去のパターンに固執して、「どうせ●●でしょ?」とレッテルを貼ってしまったりする。」という発言が、再度紹介されています。ですが、「バーバラ・フレデリクソンさんという「ポジティブ心理学」の研究者がいるんですが、彼女の話では、ポジティブとネガティブは3:1くらいを意識した方がよさそうなんです。」、ここもあえて持ってきたのは、知らない人が誤解しますし、この人もかわいそうだと思います。2年前の対談だとわかるように書かれて、つまりはフレドリクソンの釈明、Updated thinking on positivity ratiosより後に、こう言ったと書かれたわけです。