きょう、Techinsightに、【イタすぎるセレブ達】カニエ・ウェストまたも暴走「俺はクレイジーじゃない」という記事が出ました。「またしてもカニエがTwitterで暴走」したことを取りあげたものです。
よくあるグラミー賞批判、しかも授賞式ボイコットの過去もありますし、「世界には俺のような男が必要なんだ」も、「クリスマスは恋人とホテル」の起源の記事で取りあげたこの人のことばとくらべて、どうでしょうか。「「借金は最大の恥」としながら「もう恥ずかしくはない」」、将来性のない男の4類型の記事で触れたテレビCMのようでもありますが、切りかえが早いのもだいじです。
「パパラッチも超尊敬」、あの業界ではなかなか言えないことばです。I Wanna Go(Britney Spears)のPVでの「マイクパフォーマンス」ほどではなくても、ジャスティン・ビーバーをはじめ、パパラッチに粗暴にふるまうタレントは数多くいます。もちろん、「カニエは過去にパパラッチと衝突し、暴行に及んだとして保護観察処分」になりました。シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ シーズン1でマイリー・サイラスが、パパラッチに頭を低くして対応するシーンがありますが、これはフィクションです。だからこそ、週刊女性 12月15日号(主婦と生活社)で明かされた、原節子の華麗なふるまい、カレーのふるまいは、とても頭の下がるお話なのです。
「全米メディアは釘付け」、そして「これぞ彼の狙いだとする意見もあるが、「本当にヤバい状態なのでは」という声はそれ以上に多い。」のでしょう。いまの日本では、薬物をイメージした人が多いことと思いますが、どうでしょうか。「ヤバい状態」と思われることさえも、「彼の狙い」以上に、ねらいどおりの効果を生じます。戦略がすべて(瀧本哲史著、新潮社)にもあるように、今や「炎上」はお金につながりますし、しばしばプロレス的と表現される、日本のグループアイドルのしかけ方も、くり返し度がすぎてしつこいと感じる人も多いと思いますが、そういうところまでねらってのことかもしれません。そういえば、新日本プロレスリングのウェブサイトに8年前に出た記事、LOCK UPのリングに“邪道”大仁田厚参上!には、政界からはあっさり引退した大仁田の、「一言だけ言っておく。昭和のプロレスは、昭和のプロレスはしつこいぞ!」という発言があります。
こういったことから連想されたのが、落合道人の記事、大正時代の女優追っかけパパラッチ。です。「大正期にも、人気俳優や歌手を追っかける「パパラッチ」は存在していた。」と書き出されますが、実は「今日の“しこみ”のような取材形式」であり、これなら先ほどの原でなくても腹は立てず、自分を立てる「尾行写真」を歓迎するでしょう。「だから、カメラマンの撮影にはいいポジションがあてがわれ、間違ってもピントがぶれてしまうような、みっともない写真は存在しない。」そうです。ただし、ピントがずれたところも、写真のたのしみのひとつです。モデルプレスの記事、篠田麻里子、決意のスピーチ「後輩に席を譲れと言う方もいる」では、プロレス的な挑発発言をぶった篠田と、ピントがここまで合っていないのにこころの中がくっきりと写ってしまった、うしろの席の後輩とのコントラストが注意をひきます。最近では、週刊文春 3月3日号(文藝春秋)の20ページの写真が、堂々とした被写体を堂々ととらえる一方で、実はこちらのタイミングをねらっていたと思わせるものを、手前にぼかして写しこんで、カメラマンの腕をちらりと見せました。