きょう、NEWSポストセブンに、今井舞氏「フジ局員は本当の意味で危機感など持っていない」という記事が出ました。「番組がスタートして以降、歴代ワースト3となる大惨敗」となった、「27時間テレビ」の惨状を取りあげたものです。
「悪ノリが過ぎて、問題となった演出もあった。」「シャレで済まなかったものもあった。」と指摘します。バラエティ番組なら何でもゆるされると思うな、ふざけるなと言いたい人もいたでしょう。週刊アスキー 5月12日・19日号(KADOKAWA)で小野ほりでいが、「しかし、「ふざけろ」と言われて度を越さず適度にふざけるのはとてもむつかしい。」と指摘したのを思い出しました。
「笑えなかったのが、番組内で明石家さんまが低迷するフジの視聴率を心配した発言をした際、ケラケラとフジ社員が哄笑。」、これを今井舞は、「局員らは本当の意味で危機感など持ち合わせていない」とみたようです。「その他大勢のダメ社員」にならないために20代で知っておきたい100の言葉(千田琢哉著、PHP研究所)には、「人の話に笑うことができる人は、謙虚に学ぶ姿勢のある人である。」とありますが、今度こそ危機感をもって、しっかり学べるとよいと思います。それとも、前からの視聴率低迷を、六角精児の失敗論の記事で取りあげたNE-YOのような感性で表現したのが、今井に「“ピンチをチャンスに変える”“本気になれなきゃテレビじゃない”といった番組キャッチコピーも内輪ネタのひとつ。」と批判されたものだったのでしょうか。「“視聴者置いてけぼり企画”のオンパレード」、左うちわが続いたころに内輪に向いてしまって、スポンサーが中か外かはともかくとしても、外に広く見せるお仕事であることを忘れてしまったのかもしれません。
それで思い出したのが、高知新聞のウェブサイトにきょう出た記事、「いい出会いつくれる?」 高知大学の婚活授業が最終回にです。「“婚活授業”は、心理学や対人関係が専門の増田匡裕准教授が本年度初めて開講した。」とあり、その紹介はありがたいことなのですが、写真に読者に伝えようとする意識が感じられず、出席者へのインタビューがひとつもない中では、暑い中をきちんと取材に出ましたという、社内向きのアリバイのようにも見えてしまいます。キャプションがないと、何の場面かさっぱりわかりませんし、これ自体で注意をひく絵でもありませんし、本文の理解を深めるとも思えませんし、具体的なキャプションを読んでも、そういう実感を読者一般に与えるための絵にはなっていません。SST講話の記事で取りあげた写真のような、キャプションに反する印象はなく、授業の場で考えなしに移動しては、ランダムにシャッターを切れば、こういう写真がたくさん撮れます。そこから、もっとプレゼンに注意が集まっている雰囲気の絵を選ぶくらいでも、ずっとよくなったはずと思いますが、これ以上はありえない授業だったのでしょうか。