生駒 忍

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合わない人とつきあうメリットと適度な距離感

きょう、It Mamaに、ママ友関係をすっきり断捨離!「自分に適さない」ママ友の見極め方という記事が出ました。「ママ友」とのおつきあいのなやみを絶つことを論じたものです。

「最初は「できるだけ悪口などを言わず、みんなと温和にやっていこう」とがんばって皆と仲良くしてみても、どうしても反りの会わない人は誰にだって一人や二人は出てきます。」、誤字はともかくとしても、これはやはり、「人の個性の数だけ価値観の違いがあるというもの、仕方のないこと」とされます。ですが、できるだけと言わず、悪口を誰にも言わずにいられる可能性も、いくつか考えられます。たとえば、がまんする、穴にはき出して葦に言わせる、三帰誓願にいたるといったものです。教育の法 信仰と実学の間で(大川隆法著、幸福の科学出版)には、「幸福の科学の教えを学ぶと「嘘をついてはいけない」「言葉を正しなさい」などと教わるので、嘘や悪口が言えなくなります。」とあります。

「むしろ、せっかくの楽しい子育てライフを“付き合い”という枠に収まろうと、がんばって価値の合わないグループに属して窮屈な思いを続けることは何のメリットになりません。」、おかしな文になってはいますが、多くの人がおかしな指摘ではないと考え、そんなつきあいはおかしいと言いそうです。それでも、それでも続けてしまうことには、メリットがないわけではない可能性を考えたいところです。みんなママのせい? 子育てが苦しくなったら読む本(大日向雅美著、静山社)の事例11のような、それでも友だちがほしいのでというパターンは、かなりあるはずです。「若いママにありがちな考えで、忘れてはならないのは、ママ友の人数と充実度は決して比例しません。」、これもおかしな文で、内容はおかしなものではないのですが、友だちの人数はほしくなくても、とにかく誰かほしいということはあるでしょう。なお、まずはそういう試練に身を投じることが、結果的にしあわせを生むことも、あるかもしれません。つらい過去の利点の記事で取りあげたような効果です。あるいは、恋学にきょう出た記事、どぶすなセックスはお断りVol.12 20代で経験しとくべき人生経験。の、「最初が強烈だと、後が楽ちん理論。」です。

それでも、苦労はさけたいのが人間です。「理想なのは“お互いに依存しすぎず適度な距離感を持ち、基本的に善意で成り立っている関係”」、そのとおりだと思います。ストレッサーを減らす方法の記事で取りあげた「適度のストレス」の定義のようなこともありますが、適度はその意味からすでに、よいことです。具体的にどのくらいが適度なのかは、書かれていません。「人間関係もほどほどに」とすすめるところがあるくらいです。そうこだわらずに、適度というよりは、適当にやっていくのがよいでしょうか。デジタル大辞泉の3番目の意味での「適当」であるくらいが、結果的に2番目の意味での「適当」になって、それが1番目の意味での「適当」なのかもしれません。

適当で思い出したのが、nanapiにきょう出た記事、何にでも使える「山椒そぼろ」の作り方です。材料の分量として、「山椒:10振りぐらい」とあり、びん入りの粉末タイプが前提である現実感も注意を引きましたが、STEP6で、「山椒の量は10振りぐらいと書きましたが適当でかまいません。」とされます。また、「大根葉:90g」とあって、こちらはより正確な数値での指定なのですが、こちらはSTEP1よりも前に、「大根葉の量はどれだけあってもかまいません。」とされます。だまされたと思って試してほしい 料理の新常識(宝島社)にある、「料理は非常に細かく、材料は0・0g単位まで細かく測ります。」というような考え方に、ときどきゆさぶりをかける、小粒ですがぴりりと辛いレシピです。