きょう、マイナビウーマンに、実際より美味しく感じてしまう……!レストランの騙しワザという記事が出ました。だましとはおだやかではありませんが、「実際の味以上に美味しく感じてもらえるよう、トリックを仕掛けていること」を取りあげたものです。
「「ジューシーな」ステーキ、「シャキッとした」サラダなど、好印象な修飾語で、実際の品質とは関係なく商品をイメージアップ。」、よくあることです。名前が長くなってめんどうなのか、店内では結局、修飾語を切って呼んでいることも、よくあります。ほかに、調理の特徴や産地なども、よくつけられます。食品偽装問題のその後の記事で触れた適菜収の指摘から考えると、産地の効果は、人によりそうです。
「値段を高めに設定」、これははじめからさけられてしまう危険もあり、両刃の剣です。食べものでは、価格にそれほど不自然な設定はしにくいですが、基準のとりにくいものなら、上にするのはいくらでもできます。「自主的に判断させる」レベルを超えて、苦痛なほどに高いのだからとてもよいと思うしかなくなる、認知的不協和の世界になるものもあります。マインド・レイプ 自己啓発セミナーの危険な素顔(塩谷智美著、三一書房)に登場する、いわゆる自己啓発セミナーのやり方にも認められます。
「塩、酵母エキス、MSG、着色料など、素材にお金をかけることなくこっそり人工的な旨みや色をプラス。」、これもトリックだということです。塩までこういうあつかいなのは納得しにくい人もいると思いますが、自然な食材そのままでは得られない味わいができることからは、「人工的な旨み」をつくっているとはいえます。また、いかにも「人工的な旨み」の食べものは、たいていは塩をふんだんに使っています。「素材にお金をかけることなく」お財布がたすかるカップラーメンなど、その典型でしょう。
それで思い出したのが、はてな村定点観測所にきょう出た記事、「はてブオフ会の実行委員会の忘年会に参加してきました」です。「私が毎日カップラーメンを食べている話をして、「大阪の出費が大きかったから食費で調整しているんですよ」という話をしたら、「まだ大阪で消耗しているの?」的なツッコミを受けましたw 大阪の痛手からは大分立ち直ったのですが、経済的にはまだ緊縮財政なのでペヤングを箱買いしていました。」とありました。ですが、この日のうちに、このブログ自体が、丸ごと消えてしまいました。この人関連の各種のアカウント等も、次々に消えていったようです。さいころをふる心理実験の記事でも触れたはてな村奇譚の「ブラックリスト」入りなど、はてな村は思わぬ展開がめずらしくない世界ですが、これもまた、誰も予想していなかった事態のはずです。「みんなで「戦後民主主義の死に乾杯!」と乾杯しましたw」とありましたが、書かれていた範囲では、忘年会で消える予告を打ったようにも思えません。ふと、ヨリドリミドリ リラックマ生活12(コンドウアキ著、主婦と生活社)にある、「ミライハ ダイタイ ヨソウガイ」を思い出しました。