きょう、YOMIURI ONLINEに、作文コンクール 高田さん全国で最優秀という記事が出ました。自社主催の第64回全国小・中学校作文コンクールの、文部科学大臣賞の受賞者を取材したものです。
まずは、おめでとうございます。「小学3年生から作文コンクールに応募している常連で、5年生からは2年連続で全国審査の読売新聞社賞を受賞してきた。」、並ではありません。FLASHスペシャル 2014年新年号(光文社)でなぎら健壱は、タモリを「あの人はいじくられて大きくなった人だから。」と評していましたが、世に出たときにはすでに大きくなっている人もいるのです。
「本人は「自信がなかったので信じられない」と、驚きを隠さない。プロローグの部分が「あまりうまく書けなかった」と感じていたからだとか。」、やりたいことを見つける方法の記事で取りあげた、鎌田あゆみという人を思い出しました。また、週刊プレイボーイ 11月25日号(集英社)で宮脇咲良は、「やりきった「つもり」じゃだめなんです。」としましたが、こちらは逆に、まだ完全でなかったつもりだというのに、トップに上りつめました。もちろん、第12回柴田南雄音楽評論賞で、審査では課題に十分にはこたえられていないと評されたもので奨励賞をとった高野裕子のようなこともありますが、本人がそう理解していて応募したのかはわかりませんし、本賞はもらえず、あくまでも奨励賞でした。
「修学旅行でオーストラリアに行き、帰国直前の機内で持病の腸閉塞を発症。シドニーの病院で緊急手術を受けた。」、こんな劇的な体験が、王座への道をひらきました。「「感謝の気持ちを全部、作文にして残したい」。そんな気持ちで、1か月ほど書き続けた。」そうです。すごいタイミングをとらえたもので、やはり大物というべきでしょうか。けさの福井新聞に載った、近者孝一という人の句を思い出しました。一方で、けさの北國新聞朝刊では、田中大暉という人が、「部活が終わり、夏休み中に自主練をしようと思っても、タイミングを逃し、2学期になり、土日の夕方、グラウンドへ行こうと思ってもいつの間にか暗くなり、一瞬を逃すといったように必ず後悔します。」と書いていました。
「担任の谷口哲教諭(38)からも「出された宿題をこなすだけでなく、自発的に学べる子」と、努力家ぶりを認められる。」、そして、「「勉強でもライバルたちに勝ちたい」。この意欲的な姿勢が、執筆の原動力にもなっているのだろう。」ときます。その姿勢に、頭が下がるばかりです。
姿勢で思い出したのが、マイナビスチューデントにきょう出た記事、面接の印象が良くなる「正しい座り方です。吉村ひかるという人に教わったことが紹介されていて、最初にあるのは、「背もたれから拳一つ分ほど前に出て、背筋を伸ばして座りましょう。」です。あたりまえのことかもしれませんが、面接にかぎらず、座る姿勢で印象を落とさないための基本です。
それで残念だったのが、けさの福井新聞の、若狭町立三方中学校の臨時生徒総会の記事です。先ほど触れた句と、同じ面にあります。「ネットルール 生徒作成」といっても、パソコンではなくスマートフォン等が中心で、「午後9時以降だめ、LINE悪口禁止…」とあります。ですが、写真が、発表者の姿勢がよくないことで、態度が悪く見えるもので、残念でした。若者の歩き方の論考の記事で取りあげた記事も、スマートフォンによる姿勢の問題に触れていましたが、そのスマホの問題に立ちあがったところで、姿勢が悪いというのは、皮肉に見えてしまいます。すぐれた構図というわけでもありませんし、何のためにこの写真を世に出したのか、私にはよくわかりませんでした。