生駒 忍

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青年期平穏説と距離感が分からない親への助言

きょう、ヨミドクターに、実は話したい心…思春期 パパは傾聴・共感という記事が出ました。

「中学2年の娘がいる千葉県市川市の会社員男性(49)は3年前、娘が急に自分を遠ざけるようになって戸惑った。」そうです。そして、「反抗期が来るのかなど、思春期の娘がどう変化していくか不安だという。」とあります。もう、青年期平穏説も新しい考え方ではなくなっていますし、そのくらいで、もう反抗期は来たと理解してよいように、私は思います。世代からすると、積木くずし 親と子の二百日戦争(穂積隆信著、アートン)のようなイメージを持っているのでしょうか。同じころに出た孤立化する子どもたち(深谷昌志著、日本放送出版協会)でも、第二反抗期はゆるやかになり、そして消滅もと指摘されています。

アドバイスは、平易でわかりやすいものです。「子どもとの距離感がよく分からない人は、話しかけられたら聞く、というスタンスで」とあるのも、親切です。いろいろな対象者にあわせたアドバイスは、ひろがりがあってよいと思います。

ひろがりで思い出したのが、DreamNewsにきょう出た記事、認知心理学の広がりと深み「有斐閣 認知心理学ハンドブック」(iOS版)がiOS 8に対応!です。認知心理学がさらにひろく学ばれるようになるのなら、ありがたいことです。ですが、3か月前のミラーとスパーリングの論文の記事で指摘したところは、そのままのようですので、引きつづき気をつけてください。