生駒 忍

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フロイトの聖なる数と「困ったちゃん」解説本

きょう、産経ニュースに、片田珠美(111)3つに分ければうまくいく 「3」が神聖な数なワケという記事が出ました。

フロイトを引いた上で、「3という数に私の思い入れが強いのは、職業柄、患者さんに病気の原因や治療法を説明する機会が多く、その際、3つくらいに分けて説明するのが一番おさまりがいいからかもしれない。」と、神聖とも魔よけともいいにくいところで、3のよさが論じられます。これは、高岡法科大生の名所アピールの記事で触れた、「三大○○」などとかかわる3のわかりやすさや、錯覚の心理トリック(清田予紀著、三笠書房)が、短期記憶の容量が3から4だとして、「3点ルール」のよさを論じたことにも近いでしょう。

「今年のノーベル物理学賞は、青色発光ダイオード(LED)を開発した日本の3氏に贈られることになった。」と、出おくれに見える話題から書き出して、「光の三原色」から3という数のお話に持ちこみ、「3というのは、あれが1つと、あれが2つで計3つね」と、文字にしにくいことまで書いていったことについて、3ページ目でねらいがわかります。「というわけで、このたび、プライドばかり高くてはた迷惑な「困ったちゃん」を3つのタイプに分けて、どんなふうにつき合えばいいのかを解説した本を出しました。」というわけで、プライドが高くて迷惑な人(片田珠美著、PHP研究所)の紹介となります。「精神科女医のつぶやき」シリーズは、この記事で111本目と、1が3本立ちならび、掲載もきょう、11月1日と、タイミングもみごとです。