生駒 忍

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ギャップ効果連投と島田紳助の「幼稚な戦法」

きょう、マイナビウーマンに、一度ついた悪印象を払拭する心理テク 「ギャップ効果」「親近効果」という記事が出ました。

今回の記事は、おととい書いた記事で取りあげたものなど、同じマイナビウーマンですでに書かれている話題の使いまわし、組みなおしのようなものです。今回は、2種類の心理学的効果を紹介するかたちですが、「親近効果」は表記もそのままで、第一印象で失敗しても、第二印象でリベンジする親近効果の心理テク「丁寧なメールをする」であつかわれました。「ギャップ効果」は、おととい出たばかりの第一印象で失敗したな……と感じたら「ロストゲイン」であつかわれた、「ロストゲイン効果」と同様のものです。NEWSポストセブンにきょう出た記事、島田紳助 復帰を阻む東京芸人の固い結束「もう居場所ない」に、島田紳助が使ってきた「幼稚な戦法」として登場する「いわば“ギャップ戦法”」もこれにあたりますし、それではあまりに生々しいと感じる人には、ソフトな作品で、くらだしカピバラさん もでーん編(TRYWORKS作、主婦の友社)に収載された「ブーンブン」がわかりやすいでしょうか。

「一度悪い印象がついてしまうと、挽回するのは難しいと言われています。どれだけ頑張っても適切に評価をしてもらえない……。」と書き出されますが、私はすでに、またマイナビウーマンかと、先入観ができてしまっています。Amazon.co.jpでの評価が両極にわかれている1億人のための統計解析(西内啓著、日経BP社)は、「最初に仮説を立てることで視野を狭くしないようにしよう」と呼びかけますが、マイナビウーマンは視野をひろげるよりも、少しはがんばって勉強したものを提供してほしいと思ってしまいます。