生駒 忍

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会社で寝る人を起こす方法と殺しのことば

きょう、教えて!gooウォッチに、会社で寝ている人を発見した時の対処法という記事が出ました。

「もし皆さんは出社して1時間もたっていないのに自席で寝ている人を発見したらどうするだろうか?」と書き出され、「実際にそのような境遇に出くわした場合、どのように対処するのが正解なのだろう。」と問いかけます。寝ていることが「境遇」とは、ふしぎな表現ですが、境遇にあわせて寝るのでしたら、わからないこともありません。葉隠を思い出した人もいるでしょう。佐賀大学電子図書館で公開されている小城鍋島文庫本では、2冊目の29枚目から30枚目にかけて書かれています。

「人は集中し執着している時は寝ませんので、その人の意識が散漫になっている証拠です」と、「「コーチ倶楽部」代表」は論じます。ロスジェネ心理学(熊代亨著、花伝社)の主題となった人々は、あの「執着」で、寝にくくなっていますでしょうか。ちなみに、平成23年 社会生活基本調査報告 第1巻(統計センター)でも、日本人の生活時間・2010(NHK出版)でも、睡眠時間の底は、それより上の世代になります。

「さすがに、寝ることが目的で会社の席に座っている人は少ないだろう。」、それはそうでしょう。ふつうは、社外へ出てするものです。皆さんの住む地域には、平日午後は会社名のついた車でにぎわう公園など、ありませんでしょうか。女に惚れさす名言集の、惚れさせ1550 「ただただ公園に居るだけだ…」を思い出しました。

「一時の対応で、目を覚ましたものの、再度寝てしまった場合」は「より強い刺激が必要に」として、「まずは声をかけるとか音を立てるなど、聴覚への刺激で気づきを促し」、「それでもだめなら臭覚ですね」とします。嗅覚ではなく「臭覚」とあって、うさんくさいにおいを感じた人も、科学的に正しいはずと思っている人もいるでしょう。少なくとも、いちばんやさしい生理学の本(當瀬規嗣著、秀和システム)は、「視床を経由する感覚情報は睡眠中に大脳には届かないけれど、嗅覚は視床を経由しないので大脳へ届いてしまう、つまり嗅覚は眠らないと考えられている」ことが、正しくない可能性を指摘します。

「気づきを促し、自分自身で改善させることが一番の対処法といえそうである。」と締めます。もっともな結論ですが、故意ではない、無意識だとされたことに、気づかせようというのは、なかなかむずかしいことです。

それで思い出したのが、東洋経済ONLINEにきょう出た記事、デキない男が言われたい3つの「褒め」言葉です。バレンタインデーの話題に関連しての「いっぱいもらいたい、いっぱいモテたいビーム」、「ビームが出ている限り女性にモテないことに気づいてないだけに、結構うっとうしいです(笑)。」、ありそうなことです。そして、「モテない男の「モテたいモテたいビーム」もデキない男の「褒めて褒めてビーム」も同じですが、このビームに満額回答しても彼らは育ちません。」として、その理由を説明します。「役者殺すにゃ刃物はいらぬ」、最近でしたらほめると子どもはダメになる(榎本博明著、新潮社)の世界ですので、そだたないどころではありません。それでも、どんな経験にも意味がある、人はどんなことからでも成長できると言いたい人もいるかもしれませんが、どうでしょうか。児童心理 2016年3月号(金子書房)で高橋良臣は、「人間成長しない人はいない」ととなえましたが、その後をみると、例外があるような書き方です。