生駒 忍

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「自己実現」をきらった壇蜜とウィークタイズ

きょう、TABI-LABOに、世界中で話題!心理学者による「20代へのメッセージ」に、幸せに生きるヒントがあったという記事が出ました。「「若いうちは好きなように生きよう」という風潮に警鐘を鳴らす」講演の紹介です。

「20代は自己実現への努力をすべき時期である」、講演中にself actualizationという表現を聴きとることはできませんが、日本で広く好まれることばでの意訳のようなものでしょう。一方で、PHP 2015年5月号(PHP研究所)で壇蜜は、グラビアの世界へ落ちつく前、「自己実現」ということばはいやだったと述べています。ちなみに、アサ芸プラスにきょう出た記事、芸能マネージャーは見た!タレントの「間違った決断」暴露座談会(1)壇蜜はなぜ失速?は、壇蜜や大島麻衣などの失敗を突くものですが、「前は23歳なんてオバサン扱いだったのに、今は30過ぎでも現役でグラビアをやっていたりするね。」とあり、クライエントの「いまの30歳は、昔の20歳と同じくらい若いよね」を思わせるところがあります。

「同じような考えの人とだけ一緒にいると、行動範囲や考えも限られてしまいます。」とあります。シアターガイド 2013年11月号(モーニングデスク)で木場勝己が、最後の精神分析 フロイトVSルイスについて、「フロイトが考えの異なるルイスを自宅に招くのがおもしろい」と評したのを思い出しました。「友人の友人の友人のようなゆるい繋がりを持つことが、サークルの外にでるきっかけとなります。」ともあります。「ゆるい繋がり」はweak tiesのことで、社会学では「弱い紐帯」と訳されるものです。ちなみに、史実ですと、フロイトのサークルでは、考えの異なる友人や弟子は、フロイトと切れて、次々と外れていったのでした。