きょう、マイナビウーマンに、箱の色で賞味期限が分かる食品パッケージが市場に出回らない訳という記事が出ました。
「デザイナーのコー・ヤンさんがデザインした牛乳カートンは、2008年にすでに発表されたものですが、今回再び話題になっています。」とあります。今回と言われてもと、困惑した人もいると思います。SPLOIDに8か月前に出た記事、Package concept changes its design as it approaches its expiration dateを読んで、そういうイメージでとってください。
「賞味期限がまだ分からない小さなこどもでも、色なら分かります。」、文字よりはずっとわかりやすいでしょう。ですが、「今回」のデザインは、色そのものというよりは、デザインがだんだんと浮きだしてくるものですので、誤解しないようにしてください。
「このパッケージが市場に出回らない大きな理由があるそう」、「それは、食品を製造販売する企業側にとって得がないということです。」とします。文藝春秋 2015年2月号(文藝春秋)で倉本聰が、「「需要」と「供給」のうち、「供給」が主導の社会」を批判したのを思い出しました。それでも、小売の立ち位置からは、そういうシステムを歓迎できる面もあります。「古い商品を消費者は手に取らなくなり、売れ残りも増える」、これ自体はそのとおりでしょう。ですが、現状でも日付は消費者が見られるようになっていますので、本質的には変わりません。それでも、そのぶんは値下げすることで調整されるので、現場で大きな問題にはなりません。そして、28円から25円へと下げるシールを貼るために、袋入りもやしの製造日を売り場でひとつひとつチェックさせるような人件費は、このデザインで圧縮できます。