きょう、下野新聞SOONに、「中1ギャップ」理解を 宇都宮市人材かがやきセンターが講座という記事が出ました。臨床発達心理士による、全2回の講座の紹介です。
「中1ギャップは、中学校入学で学習や生活の変化になじめず、不登校傾向になったり、学習意欲が急激に低下したりする現象で、全国で課題になっている。」、不登校については、はっきりしています。最新の数値としては、平成25年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」等結果についてではなく、1か月前に出た平成25年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の訂正値の公表についてを見るべきですが、ギャップは同じです。では、学習意欲のほうはどうでしょうか。こちらは、どんな指標で意欲をとらえるかもむずかしいですし、ギャップの前後を含めてきちんと比較できるデータは、意外に手に入りません。全国学力・学習状況調査は、小6と中3とですので、これではわかりません。自治体レベルの範囲ですと、たとえば 奈良市立都跡小学校・都跡中学校のものが、『VIEW21』中学版 2006年度 特別号で見られます。学習意識調査の結果は、「目標に向け、ふだんからこつこつ学習している(学習継続力)」や、「テストで間違えた問題はやり直している(学習スキル)」で、小6-中1の大きなギャップを示しました。また、福井県児童・生徒学力調査結果についての、モデル地域福井県「理科大好きスクール」実践報告でグラフで示されたデータは、「理科の学習で新しいことを知りたいと思う。」での、小6-中1の大きなギャップを示しています。あるいは、学習意欲の裏がえしですが、こちらは全国データで、第1回子ども生活実態基本調査報告書の3章を見ると、「勉強しようという気持ちがわかない」や「どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う」で、ギャップがうかがえます。ですが、後者は、数値での印象にくらべて、グラフで見ると、ギャップの感じがあまりしないようにも感じます。教員養成セミナー 2008年12月号(時事通信社)に掲載されたものですと、さらに弱いようにも感じられ、特別なギャップとは見なくてもよいようにも見えます。
それで思い出したのが、東京独女スタイルにきょう出た記事、アラサーになったら禁句!おばさん認定されちゃう意外案NGフレーズです。意外な案が出てくるのではなく、いわゆる「あるある」の範囲内です。「昭和の時代に生まれたアラサー独女にとって、平成生まれという存在は、別世界の生き物。」「しかし、年齢もそれほど変わらない相手なのに、昭和生まれというだけでドヤ顔をされるのは、年下女子からして面倒なだけ。」とあります。