きょう、産経ニュースに、「もう1人でも怖くない」 大学公認“ぼっち席”学食に広がるという記事が出ました。「大テーブルに相席が基本だった大学の学生食堂で「ぼっち席」と呼ばれる1人用の席が広がっている。」ことについて、その実際を取りあげたものです。
大東文化大の場合は、「学生の保護者が所属する父母会から「学食のテーブルが部活やサークルの集団に占領されている。個人利用の席を確保してほしい」という要望を受けてのことだ。」そうです。私が学んだところにはなかったこともあって、あのなわばり的な感覚は、奇妙に感じるところがあります。Finding Japan by walking around in Senshuというサイトがあって、内容は専修大の卒業研究のようですが、そういうサークルに属していると、居場所として意味があることを示しています。ですが、この父母会のような意見に対しては、そういうサークルの成員がどう答えるのかも、私としては関心があります。不公正な慣行だと自覚していて、口ごもるのでしょうか。それとも、この学校の伝統、いやならよそへ行けばいい、座りたい席があるならそこをなわばりにするサークルに入ればいいと、突きはなすのでしょうか。
「また、1人で食べるのを見られたくないとトイレの個室で昼食を食べる「便所めし」が話題になることもある。」、この前後の段落は大東文化大のことですが、ここは一般論だと思います。また、気になったのは、表記です。一般的な書き方は「便所飯」で、日本語版ウィキペディアでいまは削除された記事も、そうだったと思います。目をしのんでという意味で、忍者めしを連想しました。
神戸大の場合は、「食事は、わいわい話しながらするもので、仕切りをつけるのは好ましくない」と、教員からの反対意見もあったそうで、世代差があるようにも見えます。ですが、わが国ではむしろ、高齢世代のほうで、「わいわい話しながらする」ことへの違和感、場合によっては反感があるかもしれません。崩食と放食 NHK日本人の食生活調査から(NHK放送文化研究所世論調査部編、NHK出版)は、食のしつけの中でも、「食事中は静かにする」に、その方向で大きな世代差があることを示しました。
最後に、東工大の場合ですが、専務理事が、「視線を合わせず、1人で静かに食べたいという傾向は以前からあり、時代の流れ。」と、前からなのか、最近の流れなのか、わかりにくい発言をしています。「今後は、できるだけ学生のニーズにあった席づくりを考えたい」と言ったのは、前からなのになぜ今ごろにという疑問に、大学の考えのほうが変わったところだからという答えを示したと読むところでしょうか。
なぜ今ごろにということで思い出したのが、マイナビウーマンにきょう出た記事、ウナギの刺し身がないのはなぜ?です。「土用の丑の日に思わず食べたくなるものといえばウナギ。」と書き出されて、なぜ今ごろにこの話題なのかと思いました。「ウナギは高たんぱくで消化が良いことから、夏バテ予防の定番としてよく食べられていますが、夏のウナギは味があまりよくないのだとか。」とありますが、マイナビウーマンの記事、意外と知らない知識「天然うなぎの旬は秋から冬」にあるような旬も、もう過ぎました。ちなみに、「ちなみに血液をすべて抜いて、酢でしめれば刺し身で食べることも可能であり、一部料理店などで振る舞われています。ちなみにこの毒はアナゴやハモなども持っているので注意しましょう。」とあるのは、まちがいではありませんが、アナゴのほうは、酢じめにしない刺身で、食べたことがあります。すが井 本店でです。WooRisに1年半前に出た記事、調理時に要注意!生の「ウナギ」には猛毒がある!?には、「生は危険ということで、お店でウナギやアナゴが刺身で出てくることはほぼありません。」とあり、「ほぼ」です。