生駒 忍

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マラソンタレントと華原朋美の隔離病棟体験

きょう、サイゾーウーマンに、にしおかすみこ、華原朋美、安田美沙子……落ち目芸能人がすがる“マラソン”ビジネスという記事が出ました。

「人気絶頂を極めた後、徐々に仕事が減っていく芸能人たちは、何に活路を見出すのだろうか? サイドビジネスに着手する者や、地方営業に精を出す者とさまざまだが、近頃関係者の間では「マラソン」が注目されているという。」と書き出されます。ですが、森脇健児、猫ひろし、にしおかすみこと続く名前は、私には、「人気絶頂を極めた」というほどの人気があったことがあるようには、あまり思えませんでした。個人内評価で考えるなら、失礼ながら、これから「絶頂」へ上りつめるとも考えにくいので、あのときが絶頂だったのだろうという理解はできる顔ぶれではあると思います。

その中で、文句なしに「人気絶頂を極めた」時代があったといえるのが、華原朋美です。「また直近では、華原朋美が東京サマーランドで行われた「ハローキティラン」に出場し、5キロマラソンに挑戦している。」とあります。ハローキティとの組みあわせは、きのうの記事の最後に触れた要因が、この人には無関係というだけでなく、ふしぎに似あって思えます。一方で、あの過去と、マラソンのまっすぐで健康的なイメージとは、対照的でもあります。絶頂もすごかったのですが、その後のくずれ方もすさまじく、落ち目などというレベルでなかったことは、よく知られています。ですが、それがむしろ、いわゆる「底つき」となって、よかったのかもしれません。サンデー毎日 12月21日号(毎日新聞社)では、隔離病棟に入っての異様な体験をふり返り、「だけど人間って、一度完全におかしくなってから、正常に戻っていくんですね。」と述べています。昨年11月13日付の朝日新聞朝刊に、那須川瑞穂が、心労で走れなくなった体験から、「心と体ってつながっているんだな」と思ったというお話がありましたが、マラソンでも、もちろん歌手活動でも、元気に走りつづけてほしいと思います。