生駒 忍

記事一覧

「ぼくは、どこからきたの?」とSTAP細胞

きょう、マイナビウーマンに、女子に聞いた! あなたが「本当は存在する」と思っているものって?という記事が出ました。

「働く女子のみなさんが「本当は存在する」と思っているもの」のアンケート結果です。ほんとうは、存在するということ自体が、いわゆる「第一の問い」へつながり、大変な難問です。けさの神奈川新聞では、谷井茂久という人が触れていました。ちなみに、その記事には、「インターネットで「ぼくは、どこからきたの?」と検索すると、この問いの扱いに困っている人が多いことがわかる。」とありましたので、きょうはその検索が、多少は増えているでしょう。

「第1位は37.0%で「神さま」でした。」、この割合は納得できるものでしょうか。また、「神様」ではなく、「神さま」という表記なのが、やや気になりました。ドラゴンボールに登場するキャラクターを指すと、3位との関係がややややこしくなるので、こうしたのでしょうか。なお、その「神様」が、海外展開の際に、各国語訳でどうあつかわれたのかも、興味深いのです。

「第2位は28.4%で「幽霊」。」、7位も含めて、きのうの記事に関連する対象でもあります。「死んだ人の魂がどうなるのかは、誰にもわかりませんからね。」とありますが、丹波哲郎はわかっていたようです。丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる(石田照監督)に自ら出ましたが、もう本人が、霊界へ出てしまいました。

「第3位は21.6%で「宇宙人」でした。」ということです。神や霊ほどには、心理学とはかかわらない存在ではあります。それでも、ことし出た本ではたとえば、「金縛り」の謎を解く 夢魔・幽体離脱・宇宙人による誘拐(福田一彦著、PHP研究所)が、大学で教える心理学者によるものです。

最後には、「存在する」ことから、「いる」ことへと、お話がすりかわっています。4位以外は、「いる」でも問題はないでしょう。4位は無生物ですので、「いる」よりも、「ある」がことばとして適切です。そういえば、きょう発表された、ことしのユーキャン新語流行語大賞に、「STAP細胞はあります」は、ありませんでした。