きょう、OKWaveに、「人間関係」がどうの、ってうざくない?という質問記事が出ました。
「人間関係」になやんでいるという人々を見ての、自分の違和感を5点にわけて示し、反応を求めています。ですが、オリジナリティあふれる主張というよりは、ひと目見てわかるように、嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健著、ダイヤモンド社)に触発されたものです。ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった(梅崎健理著、講談社)のSNS論にも、「人から認められようと必死になり過ぎたり、逆に嫌われることを怖がり過ぎたら、間違いなく行き詰まってしまう。」とあります。これだけ伝統のしがらみが解体されて、「砂のような個人」の時代が来てもなお、孤独な心(落合良行著、サイエンス社)でいう「明るい孤独感」に満ちた明るい社会は遠いようです。世界中をフラットかつクールにつなぐサイバースペースでは、結局は日常の人間関係とつながったウェットな場にこそ、人が集まるようになりました。先ほどのうめけん本、ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わったには、「ツイッター、フェイスブック、LINEと、形を変えながら浸透しているSNS……しかし重要なポイントは一つで、それは「すべてが人間関係に集約される」ということだ。」とあります。
4点目までは、1文目はおおむね正論でしょう。もちろん、現実はそう美しくはありません。たとえば3点目では、「強い気持ちを以て、」「外部の支援者の支援を仰げば」と続きますが、そこまではできたとしても、その先はわかりません。同じくOKWaveにきょう出た質問記事、議員さんにブログで晒しものにされています・・・を思い出しました。大学でのいじめ、モンスターペアレント、議員の介入と、外からはリアリティのないお話と思われそうな相談です。
5点目、心理学の世界ではそもそも、「人間関係」はあまり使われず、以前からずっと「対人関係」です。ほかに「対物関係」や「対動物関係」などがあって対比したいわけではないのですが、interpersonal relationsの意訳として、定着したのだと思います。また、ヒューマン・リレーションズ、人間関係運動とまぎらわしくては困るということもあったのでしょう。なお、それとは別の流派の団体に、福岡人間関係研究会があります。公式ウェブサイトは、3か月以上更新が止まって見えますが、そこの方々と私とは人間関係がないので、どういう状況なのかはわかりません。
関係がないで思い出したのが、リアルライブにきょう出た記事、35歳の無職熟女が生活保護費で男子中学生を買春です。こちらは、関係がなくなることをおそれて、LINEでおどしたことから発覚しました。生活保護費「三重受給」なぜ可能? 「不正できる仕組みなくせ!」と怒りの声、生活保護受けながらネットで1000万円超荒稼ぎ 逮捕の男は本当に「記憶喪失」なのか、そして美玲ちゃん殺害の君野康弘どんな男?生活保護受け酒浸り...裸で街中ふらふらと、いずれもJ-CASTの記事ですが、生活保護受給者によるさまざまな犯罪が続く中で、こちらは「あってはならない関係」の性犯罪です。神戸の事件も、容疑者に「幼児的破壊行為が残っている」 精神科医・日向野氏 神戸女児遺棄事件は、病的な性欲がらみである可能性をほのめかしています。これらが、事件と関係のない、欲をおさえてくらす生活保護受給者に対する偏見につながるのが心配です。これは、「強い気持ちを以て、」「外部の支援者の支援を仰げば」解消できるようなものではないのです。