きょう、しらべぇに、20代の19.7%が電車でつり革を触らないことが判明!「若者のつり革離れ」兆候かという記事が出ました。八木彩香という人による、ネット調査結果の報告です。
「誰が触ったかわからない手すりやつり革を掴むのはちょっと汚いかも…と感じたことがある人もいるでしょう…。」、脳内に直接話しかける書き方のようだと思った人もいるでしょう。そういえば、一時はずいぶんとはやった、三点リーダをふんだんに用いるあの表現法は、聖☆おにいさん 2(中村光作、講談社)からとられたとされがちですが、もっとさかのぼる見方も多くあります。たとえば、【再編】「きこえますか…」の元ネタはドラゴンボールかも!?は、ドラゴンボール 完全版 22(鳥山明作、集英社)に近い場面を見いだします。そして、その後に現れた類似のものには、「人気マンガで見たことある言い回しをマンガで見たと忘れたまま使ったのだろう…たぶん」と解釈します。つまり、認知心理学の新展開 言語と記憶(川﨑惠里子編、ナカニシヤ出版)でも取りあげた無意識的剽窃です。また、図解臨床ガイド トラウマと解離症状の治療 EMDRを活用した新しい自我状態療法(S. ポールセン著、東京書籍)で、Healing the Divided Self: Clinical and Ericksonian Hypnotherapy for Post-Traumatic and Dissociative Conditions(M. Phillips・C. Frederick著、W. W. Norton & Company)にあるとして、そこに直接につながる実体験と合わせて紹介された「埋蔵記憶の健忘」も、同じようなものです。
電車内でつかまるところとしては、つり革のほかに、手すりもあります。手すりでも、同じような割合や、きれいな世代差が出るでしょうか。そういえば、心理の技法大全(おもしろ心理学会編、青春出版社)は、手すりをはなさない人と、つり革につかまりたがる人との、性格の大きな違いを指摘していました。