生駒 忍

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裸の地域交流イベントと知的障害者による暴行

きょう、ヨミドクターに、心身障害者と入浴イベント…裸の交流「壁」取り払うという記事が出ました。

読んだこちらのこころまであたたまりそうな話題です。また、銭湯には、Business Journalに半年前に出た記事、銭湯、客数減でもなぜ潰れない?多額補助金、水道料金実質無料、税金免除…のような疑問点も知られるようになってきましたが、よい側面のアピールにもなりそうです。一方で、これを書いた岩永直子という記者の書き方には、やや気になるところがあります。

「街中の銭湯に障害者と出かけ、地域の人と同じ湯船につかればみんな仲間。」なのだそうですが、この「みんな」の範囲が、よくわかりません。障害者と出かけた人どうしが、湯船につかった時点で仲間になるのでしょうか。出かけた人がつかった時点から、地域の人までも仲間になるのでしょうか。「心身障害がある人の着替えを仲間が手伝い、まずは背中を流す。」とありますが、ここの「仲間」は、以前のある時点での入浴ですでに仲間になった人で、仲間は増えていく一方なのでしょうか。一方で、男は死ぬまで働きなさい(川北義則著、廣済堂出版)に登場する「僕、お風呂に入れないんです。」のような人は、仲間にはなれなさそうですが、あの人の場合は自業自得と言われそうです。

場所は、「創業約50年の老舗銭湯」だそうです。一方で、日本全国銭湯紀行は、この光明温泉を、「1983年にナニワ工務店によって改築された比較的新しい銭湯で、露天風呂やスチームサウナなど各種設備が揃っている。」とします。もちろん、どちらも事実なのだと思いますが、かなり印象が違ってきます。

「「障害を持つ人が気持ちいい顔でつかっているのを見たら、こっちまで気持ちよくなったよ。いつもより人が多いなと思うぐらいで気にならない。大歓迎だ」と語る。」とありますが、これは誰の発言でしょうか。「近所に住む藤岡雅史さん(61)夫妻」が、そろってこのとおりに発話したのでしょうか。この夫妻を含めて、登場人物の誰もが標準語で話しているのも、尼崎の人が読むと、取材に出ずに書いたようなうそくさい記事に見えるかもしれません。ふと、最近やや蒸しかえされぎみな、朝日新聞の新党日本に関する捏造事件を思い出しました。

「元舞台俳優だった清田さんのオリジナル脚本」とあるのも、ふしぎな表現です。「元」を取るか、「元は」にするか、あるいは「の」が続くことをがまんして、「元舞台俳優の」にするかが、より自然であるように思います。

最後に、イベント企画者の紹介がつきます。「「重い障害を持つ人が地域に住めば、誰にとっても住みやすい町になる」を合言葉に、おふろプロジェクトなど地域の人を巻き込むイベントを数多く開催している。」とのことです。合いことばは、バリアフリーというより、ユニバーサルデザインの思想に近いものです。また、重症心身障害に焦点化したところが、ひとつのポイントかもしれません。障害者の個性によっては、住みやすさどころではなく、地域で悲惨な被害を出して、しかもセカンドレイプではありませんが、そこに「障害」が持ちだされることで、さらに被害者側が苦しむことがあります。GIRL'S TALKできのうから大変に盛りあがっている自制出来ない知的障害者は、出歩かないで欲しいです。や、きょう派生した今知的障害者が雑貨屋で暴れたというトピが上がってますね。の「私の娘は知的障害者の方に暴行されました。相手は知的障害者と言うことで罪にもならずにむしろ娘が攻められました。」のようなことも、合わせて考えたいものです。