きょう、スポーツ報知のウェブサイトに、トラブル相手の家に配送中の生卵を投げつけ「仕返ししてやろうと」という記事が出ました。
ターゲットにされたのは、「世田谷区の40代男性」で、世田谷署が動いたということは、世田谷区といっても西ののどかなところではなく、いわゆる世田谷でしょう。港区ではベンツがカローラの6倍売れている データで語る格差社会(清水草一著、扶桑社)という本がありましたが、いわゆる世田谷で駐車場つきのくらしなら、勝手なイメージですが、いい車に乗っていそうな気がします。そこを「軽トラックで配送中」に通り、「配送中の生卵を何度も投げつけた」のが、逮捕容疑のようです。お仕事で運んでいる卵をそんなことに使うのも問題だと思いますが、そこはおとがめなしなのでしょうか。「埼玉県朝霞市、食肉会社の配送員」ですが、単なる軽トラ運送ではなく、自宅で養鶏をしていて、その卵だというなら、そこは生産者の勝手なのかもしれません。朝霞でしたら、養鶏場があっておかしくない土地です。
「男性が自宅に駐車しようとした際、道をふさいだと立腹しトラブル」となり、「相手の家に仕返し」に出たそうです。逮捕容疑は3回ですが、被害相談を受けて、被害者ではなく世田谷署が防犯カメラを設置するほどになって、確実なのがこの3回なのでしょう。この手の犯罪でいつも気になるのは、嫌がらせ電話などでははるかに上がありますが、1回のトラブルに1回やり返しておしまい、おあいことは思えずに、延々とくり返してしまう奇妙さです。相手が精神的に追いつめられて、この前はすべてこちらが悪かったと、土下座と菓子折とでむかえる日を夢見てしまうのでしょうか。また、法的措置は極端かもしれませんが、納得がいかないなら正面からどちらに分があるかをあらそうほうが、目的のためのより正当なやり方でしょうし、そう言ってくれる家族や友人はいなかったのでしょうか。世田谷つながりで、世田谷の家づくり(枻出版社)で、納谷兄弟の兄のほうが、「“ここに窓をつけて”と言われて“はい、わかりました”とはいかないんですよ。そうじゃなくて、“なんで窓がほしいのか”が大事。理由があるんですよね、景色が見たいとか光を入れたい、とか。それを聞いたうえで、だったらもっとこうした方がいいんじゃないか、とかそうやって提案するんです。」と言ったのを思い出しました。悟郎と六郎ではなく、学+新の学です。
それでも、トラブルのうらみでというのは、了とはしませんが、とても了解可能な犯行です。きのう書いた記事で取りあげた佐世保の同級生殺害・切断事件も、当初は何の根拠も見せずに、その線をにおわせる報道がされました。ですが、同じくスポーツ報知のウェブサイトにきょう出た記事、加害少女「恨みはなかった」と供述…佐世保高1女子殺害事件にあるように、加害者は「個人的な恨みはなかった」と明言しました。日テレNEWS24にきょう出た記事、長崎“同級生殺害” 佐世保警察署から中継は、「逮捕された女子生徒がなぜ松尾さんを殺害したか、動機などの情報は今のところ入っていない。」としながらも、「遺体は腹部が大きく切り開かれていて、女子生徒は体の「中を見たかった」などと供述している」と報じています。