生駒 忍

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佐賀の福祉作業所全焼事件と子どもの居場所

きょう、YOMIURI ONLINEに、精神障害 理解求め30年という記事が出ました。

「和歌山市の精神障害者家族会「つばさの会」が30周年を迎えた。」とあります。ですが、「障害者の社会参加を図ろうと1984年9月、設立」とあるのが事実であれば、こちらは事実に反します。30周年をむかえる、あるいは、30年目をむかえた、と書いたつもりだったのでしょうか。20年以上前のものですが、精神障書者の生活の場 ─“麦の郷”からの報告─という論文によると、「1986年9月、作業所が法人化して移転した後の家屋を利用して憩いの家を開所」が、この会の「最初の仕事」のようですので、そこから数えると、さらに2年短くなります。

「会が母体となって、和歌山市内の作業所を運営するなど、子どもたちの居場所作りにも取り組んできた。」とあるのは、その「最初の仕事」の作業所のことでしょうか。「子どもたちの居場所作り」と書かれると、放課後子ども教室のようなものをイメージしてしまいますが、ここでは、親と子という意味での子どもです。そういえば、子供と若者の<異界>(門脇厚司著、東洋館出版社)は、「子供も庭の植木や盆栽を育てるように育てるのがよいという日本的子育て観」などとともに、「子供はいくつになっても子供で親の所有物なのだ」という発想に触れていました。

さて、よい作業所が維持され、本人の居場所、家族の安心につながるのは、とてもありがたいことです。ですが、突然焼けおちることもあります。Yahoo!知恵袋にきょう出た質問記事、確か、去年九月頃に福祉作業所が全焼為れましたよね? 其の犯人は未だ捕まってな...を見て、思いだしました。ここで取りあげられたのは、知の知の知の知 1521号に佐賀新聞からの全文転載がある、佐賀のワークピア天山の事件のことでしょう。私も、続報を知りません。47NEWSに半年前に出た記事、佐賀で消防団員が放火容疑 不審火相次ぐの消防団員は、関係があるのでしょうか。質問をしたgizensyadaikiraiという方は、これが知りたくてアカウントをとったのかもしれませんので、ご存じの方は、ぜひ回答をつけてください。