けんこうリンクという情報誌があります。これは、茨城県総合検診協会が出しているもので、今年度から公益財団法人になったことを機に、情報誌も協会の愛称と同じ名前になりました。
その最新号である第4号の特集は、タンデムマス法による新生児マススクリーニングを取りあげています。先天性代謝異常の新しい検査法(タンデムマス法)についての通知から2年、タンデムマス法によるスクリーニングが、茨城県でも4月から全面導入されますので、これをわかりやすく紹介する記事になっています。
気になったところを2点、挙げておきます。ひとつは、4ページにある表で、その左下のほうに「先天性副腎過形成症糖質代謝異常」という病名らしいものがあります。あまりに長いので、文字を縦長にして収めています。しかし、そのような名前の病気は、聞いたことがありません。「先天性副腎過形成症」とだけ書くべきものの誤記と考えて、まちがいありません。なお、この病気は現行のマススクリーニングの対象ですが、タンデムマス法では検出できませんので、これまでのやり方を併用してあつかうことになります。
もうひとつは、読点がところどころ、コンマになっていることです。この号は、協会会長の新年挨拶と、「Y.Y」という署名のある編集後記をのぞけば、誰が書いているのかがわからず、この特集もそうなのですが、たて書きの文章で、しかもすべてではなく、少しだけコンマを交ぜる書き方は、めずらしいと思います。