きのうのことですが、日本心理研修センターのウェブサイトに、心理職の国家資格化の際に、当センターが試験・登録機関として指定を受けることにご賛同いただいた団体等一覧の掲載につきましてという文章が出ました。きのうの時点で賛同し署名を済ませている、学会等の全52団体の名前が並んでいて、壮観です。
ですが、きのうの公表当初にここに見えていたのは、「52の団体よりご賛同」とあるにもかかわらず、51団体でした。「一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構」と「一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構 日本臨床発達心理士会」とを別団体として計数しているのは、ソ連にも国連にも入っていた白ロシア共和国のようなものだと思うことにしますが、ここを分けてもまだ、1団体足りなかったのです。落ちていたのは、一般財団法人特別支援教育士資格認定機構でした。そして、昨晩に更新があって、冒頭の「この度」やリストタグの破損の修正があり、ソースにかくれていたこの団体が、きちんとふつうに見えるようになりました。ですが、この機構がリストのトップに来ているのは、後からあわててつけ足したからではありません。ソースにだけ見えていた時から、一般社団法人学校心理士認定運営機構のさらに前にあったのです。
賛同団体名には、もしかしたら署名がそのように書かれているのかもしれませんが、一部に誤記があります。日本K-ABCアセスメント学会と、日本パーソナリティ学会です。どちらも長音記号が不適切なのですが、前者はハイフンを長音記号にしてしまい、後者は学会名にはない長音記号を足してしまっています。「コンピュータ」対「コンピューター」のようなものが古くから知られ対立をおこしがちですが、文化庁による外来語の表記留意事項その2-Ⅰ-4には、「アトランティックシティー」も「ドニゼッティ」もあり、personalityの表記も慣例しだいのようです。また、前者については、長音記号にはじまり長音記号に終わるサブタイトルもしばしば見かけるように、まったく用途の異なる文字なのに、かなり混同や誤用があるパターンです。そういえば、COURRiER Japon 2013年12月号の巻頭特集4本目の記事には、「レディー」・ガガや「シンディ」・ローパーの名前があり、また、「ウクライナ一の富豪リナト・アフメトフの資産」とあるところで、私は一瞬、「ウクライナーの」と読んでしまいました。
それにしても、この長いタイトルですが、報告とお礼、団体名の列記という内容なのですから、「団体等一覧」まででよかったのではないかと思います。「の掲載につきまして 」までついていると、ウェブ掲載に関するおことわりや釈明が目的で、賛同をしたほうとされたほうとで公表に関してずれがあったのではと心配してしまいます。ふと、姉妹の日記の一方が公開される不均衡があの展開しない展開にひびいてくるカギ(清水博子作、集英社)を思い出しました。きのう、あまりにも早い、その作者の清水の訃報が入りました。ご冥福をいのります。