きょう、日本教育心理学会が、教育心理学フォーラム・レポート廃止のお知らせを、学会ウェブサイトに掲載しました。廃止決定は、すでに機関誌で公表ずみですし、それ以前に、もともと存在を知らなかった方もいるのではないかと思います。知っていても、実物を見たことのない方、ひとつも持っていない方が、会員でも相当数いるかもしれません。開始された1989年7月とは、学術資料の発表の機会やあり方はずいぶんと変わりましたので、「審議の結果,教育心理学フォーラム・レポートはその役割を十分に果たし終えたと判断」したのは、「果たし終えた」という重言のような表現はともかくとしても、もっともなところだと思います。欲を言えば、フォーラム・レポートについてのページで「準備中」のままになっている、フォーラム・レポートの一覧を、四半世紀の総括として、公表して恒久的に残してほしいところです。
関連分野で、似たような制度でなお続いているものとして、日本認知科学会テクニカルレポートがあります。こちらは、10年近く前に、学会サイトでのPDF配布に切りかえて、入手がとてもかんたんになり、発行状況もすぐわかるのが、大きなちがいだと思います。現在、最新のものは、半年前に出た百羅漢です。今月に出た最新の機関誌の、ブルーページの「テクニカルレポートについて」には掲載されていないのですが、このようにもう公表ずみです。