きょう、毎日新聞茨城版に、障がい者のための防災訓練:120人が参加−−取手という記事が出ました。安味伸一という記者による、小規模ながら意義のある防災イベントの報道です。
気になったのは、「身体、知的・精神と目や耳が不自由な障害者約20人を含む120人が参加」というところです。障害者基本法2条のような、身体、知的、精神とをいわゆる「3障害」として並列するとらえ方ではないようです。身体と「知的・精神」という二分法のほうが、一般の人の直観に合うからでしょうか。また、その「身体」は、記事中でも取りあげられている車いすで生活する人のイメージで、「目や耳が不自由」は別とみているのでしょうか。それとも、「知的・精神と目や耳が不自由な障害者」というのは、重複障害であることを表現しているのでしょうか。
「支援団体や家族会などで構成する「とりで障害者協働支援ネットワーク」(17団体)」という書き方も、気になりました。このネットワークが17もあるわけではありませんので、たとえば、「支援団体や家族会など17団体で構成する「とりで障害者協働支援ネットワーク」」というように書いてもよかったように思います。なお、このネットワークの会報である笑顔のひろばのタイトル部分を見ると、「とりで障害者恊働支援ネットワーク」とありますが、記事のほうが正しいと思います。ですが、南澤孝男という人によると、「協」と「恊」とを異体字の関係としている漢和辞典もあるのだそうです。