生駒 忍

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日本生理心理学会投稿規程の変更点

きのう、日本生理心理学会のウェブサイトが更新され、日本生理心理学会投稿規程に、5月の改正が反映されました。これで、最新版が、誰でも見られるようになりました。

どこがどのように変わったのかは明示されていませんが、連名の略記に関するルールを5.4として加えたのが、最大の変更点でしょう。この投稿規程の注の冒頭に、「本投稿規程では,上記の“手引き”と異なる点のみを記す。」とありますので、新しい5.4のうち、1文目はこれに反していますが、わかりやすさを優先して、あえて破ったのだと思います。略記に使うet al.に関しては、一流の科学者が書く英語論文(A.M. コーナー著、東京電機大学出版局)に「ラテン語およびその略語はイタリック体で書くのが標準ですが,雑誌によってはラテン語をイタリック体で書かないように規定しています。」とありますが、ここには書体の話題がなく、イタリックにするとも、するなとも書かれていません。執筆・投稿の手びきを見ると、1.3.7(1)にet al.はあてはまりませんが、vii)があえて提示されていることを考えると、et al.をイタリック体にさせない意向が、その「望ましくない」というレベル以上にあるわけではないはずです。なお、日本生理心理学会投稿規程は、以前から一貫して、「手びき」には「手引き」という表記をあてはめてきましたが、この5.4でも、その方針は生きています。

その他の変更点として、新しい5.4の追加のため、以前の5.4が5.5になり、以下順番にくり下がったこと、投稿規程の注にあった「1)」のうち片方がなくなったこと、その1)の中の改行がなくなったことがあります。また、もちろん、附則も書きかえられました。