1が正解です。成人に用いる体格指数では、最もよく用いられるものです。計算式が単純であることも、使いやすさの一因となっていますが、身長をcmではなくmであつかうところに、注意してください。ちなみに、BMIをBMI指数と書くのは、RAS症候群です。
2、不快指数は気温と湿度とから算出され、蒸し暑さを感じる程度とよく対応するようにつくられています。求め方はいくつかあるのですが、だいたい75から80くらいで、不快な暑さと感じる人が多数派となっていきます。50ではあまりに寒いので、たいていの人が別の意味で不快になりますが、50が特に基準になるようなつくり方はされていません。
3、ブリンクマン指数は喫煙指数とも呼ばれ、1日あたりの喫煙本数と、喫煙年数とをかけたものです。肺がんだけでなく、咽頭がんや食道がんなどへの予測力もあります。禁煙外来での保険適用の基準にも取りいれられています。禁煙外来については、問17解説も参照してください。
4、知能指数は、心理学では最もよく知られた指数で、精神年齢を生活年齢で割って100をかけたものです。25を下回る知的障害者もいますし、125を上回る健常者などはめずらしくもありません。また、知的障害の判定にも活用されていますが、用いる検査が異なると値も多少変わるものですし、しゃくし定規にこの数値だけで、知的障害者と健常者とがぴったり切りわけられることはありません。アメリカ精神遅滞学会(AAMR)の考え方では、環境とのかかわりにおける適応の状態としてとらえようとしますし、DSM-5は精神遅滞から知的障害へと呼称を改めた上で、定義からIQの目安をはずしました。わが国の法律上では、問45解説で取りあげたように、知的障害の直接の定義はありません。教育行政では、「就学指導の手引き」「教育支援の手引き」といった文書に定義を見ることもできますが、IQだけで線引きをすることはありません。