出題解説

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問17 喫煙とニコチン依存

DSM-5はタバコ関連障害群、ICD-10は「タバコ使用<喫煙>による精神及び行動の障害」というカテゴリをおき、喫煙によるこころの問題は精神医学のテーマとなっています。また、たばこの健康問題は、健康日本21の9分野のひとつでもあり、目標値をともなう継続的な対策が進められています。健康日本21の各論を示しておきます。

 健康日本21 各論

1、たばこの依存性をもたらす主成分はニコチンです。

2が正解です。若年者のほうが形成が早いことが知られています。これが、一次予防としての禁煙教育が重視される背景となっています。

3、アセチルコリン受容体にはムスカリン性受容体とニコチン性受容体とがあり、ニコチンは後者のアゴニストとしてはたらきます。これが報酬系を、抑制ではなく賦活するため、快が得られます。覚醒剤と同様に覚醒作用があり、強い精神依存性を持ちます。

4、禁煙外来は、2006(平成18)年に、ブリンクマン指数が200以上など、いくつかの条件の下で、健康保険等が適用できるようになりました。ブリンクマン指数については、問73解説も参照してください。