BPSDは、直訳は「認知症の行動・心理症状」となりますが、認知症の症状を中核症状と周辺症状とに二分した場合の、周辺症状のほうに対応します。周辺症状は、中核症状に身体、心理、社会的な要因が重なって起こる二次的なものというとらえ方がされますが、問115解説で取りあげる高次脳機能障害とは異なり、進行性で脳の広い範囲にダメージが生じますし、認知症のタイプによっても前面に出やすい症状はまちまちですので、考えてしまうと意外にむずかしいところです。
1、ここで周辺症状であるのは、異食のみです。
2、実行機能障害は中核症状です。
3、記憶障害は中核症状です。
4が正解です。ほかにも、周辺症状にはさまざまなものがあります。対処困難度が高い順に、グループⅠ~Ⅲの3群に分類する考え方もあります。