生駒 忍

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佐野ひなこの逆のスカートと切断された弁護士

きょう、日刊ゲンダイのウェブサイトに、演出ミス? 佐野ひなこ「デスノート」でなぜ酷評されるのか という記事が出ました。

佐野は、「「デスノート」(日本テレビ系)でヒロインの弥海砂を熱演しているが、ファンの間では映画版(06年)で同役を演じた女優・戸田恵梨香(26)と比較され、酷評される憂き目に」とのことです。キャストの一新は、ミュージカルではよくあることですし、10年前にはテレビアニメ版「ドラえもん」の声優一新が話題になりましたが、原作ものの実写化では、荒れがちなパターンです。失敗例として有名なのが、前田版「花ざかりの君たちへ」で、当時とてもいきおいのあったAKB48からの主演が不評だったのみならず、続・世迷いごと(マツコ・デラックス著、双葉社)が「共演者も土浦のホストみたいだった」と酷評したほどでした。一方で、「ルパン三世」は、間が40年も空いたことで、豪華キャストの一新に誰も文句をいえないどころか、一新であることさえ一般には知られずに、興行的には大成功となりました。ルパン三世 念力珍作戦(モンキー・パンチ監督)、知っていますでしょうか。

「体をタイトに見せるファスナー付きのハーフネススカートを」「佐野が前後反対に着ていた」ことについて、「佐野のスタイルを生かしきれない失態だったことが分かった。」そうです。メンズサイゾーの記事、元HKT48・菅本裕子、前後逆のスク水でFカップ乳を大胆露出! おっぱい効果で完全復活に期待高まるにある、「マネジャーのファインプレーによって前後の露出度が逆になった」こととは逆に、こちらは「失態」あつかいです。それでも、前後を逆に着た状態が世に出ることは、意外にめずらしくないのです。ファスナーのある服では、都会の一人暮らし/愛ってもっと斬新(℃-ute)での岡井千聖が、誰にでもわかりやすいでしょう。わかるかどうかがわかれそうなものとしては、たとえば水泳部長 内山薫(デジプラン)があります。

第5話での、「両足には黒いベルトが何本も食い込んで、ハムのような状態」も取りあげられます。第17回全日本仮装大賞の名作、ボンレスハムを思い出しました。

「1日放送の「新チューボーですよ」」に触れた上で、「それを見た視聴者は、<(「新チューボーですよ」では佐野が)普通に細く見えたけど、ドラマで見るとごつく見える>と不思議がっている。」とします。視聴者に直接に取材したわけではなく、ガールズチャンネルにあったコメント、「チューボに出てた時は普通に細く見えたけどドラマで見るとごつく見える不思議」を改変したもののようにも見えます。そして、文字どおりにふしぎに思っただけではなく、批判的な意味をぼかしての婉曲表現でしょう。

婉曲表現で思い出したのが、朝日新聞DIGITALにきょう出た記事、弁護士の性器を切断した疑い 男子大学院生を逮捕です。この事件には、新聞系のほかのメディアでは、特にタイトルを婉曲表現にする傾向があり、nikkansports.comにきょう出た記事、弁護士の下腹部を枝切りばさみで襲う 大学院生逮捕のように、「下腹部」が独立した人格であるかのような、見方によっては揶揄的ともとれる不自然なものもある中で、朝日はすっぱりと事実を示しました。ちなみに、この事件を知ったときには、意味不明のため長年気になっていた表現が、意味はわからないままなのですが、頭の中でつながりました。X51.ORGの記事、ペニス・パニック - あるいは盗まれたペニスをめぐってのコメント27にある、「弁護士の部分」です。