生駒 忍

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「地図にない村」の3類型とBOØWYの誤り

きょう、TOCANAに、「地図にない村」が存在する3つの理由! 自殺、杉沢村、怪談…!!という記事が出ました。

「3つの理由」が「自殺、杉沢村、怪談」というわけではありませんが、「都市伝説として語られることの多い「地図にない村・集落」。」が生じるパターンを、3種類提示します。もちろん、「地図メーカーの単純な「印刷ミス」」は数えません。

まずは、「本来は取り壊されているはずの場所が残っている」で、例として「かつてダムの開発計画があった場所」があります。こういった予定の事象を、どの時点で反映させるかは、結局は作者の判断次第というところなのでしょう。地図が隠した「暗号」(今尾恵介著、講談社)の、「客観的な地図」などないという主張を思い出しました。ちなみに、砂防ダムでは、この例とは逆に、ダムの建設がすんでから、その中に集落がつくられてしまった例があります。産経ニュースの記事、京都市の砂防ダム内に集落 60年にわたり“不法占拠” 京都府、退去求めて本格対策へをご覧ください。

次は、「新しい道路・バイパスができたために打ち捨てられた集落」です。「このような場所は、もともと古くから人が住み着いているわけではないので、地名や地番は後からつけられています。それゆえ、彼らがいなくなれば「地名」も「地番」もアッサリとなくなります。」、これは適切ではないでしょう。少なくとも、いったん登記がされれば、その後に無人になっても、無番地にはなりません。3番目で、「たった1人でも、村に住んでいれば住所が存在するのですが、誰もいなくなった場所には、何らかの地名はありますが「住所」としての地名や地番はなくなります。」とあって、筆者の中でも、「地名」や「地番」の定義に混乱があるようです。そういえば、YOMIURI ONLINEにきょう出た記事、滞留メール80通、大みそかに突然送信…目黒区は、「送信」の定義が、記事中で混乱しているようでした。

その3番目は、「都市伝説でよく語られる「杉沢村伝説」と同じパターン」、これが「地図にない村」の典型でしょう。「事件によって、村の過疎化が急激に進み、消滅するケースですね。」「しかし、そこには「記憶」が残ります。」、こうして王道の都市伝説が生まれ、おもしろおかしく生きつづけます。ふと、天空の城ラピュタ(宮崎駿監督)でのシータのせりふ、「国が滅びたのに、王だけ生きてるなんてこっけいだわ。」が頭にうかびました。

シータで思い出したのが、デイリースポーツonlineにきょう出た記事、佐久間正英さん“遺作”アルバム発売へです。BOØWYが、よくある誤記の「BOφWY」とはまた異なるギリシャ文字を使って、「BOθWY」と書かれました。