生駒 忍

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『探偵の探偵』とループするスーマリの音

きょう、産経ニュースに、『探偵の探偵』松岡圭祐著という記事が出ました。先月に出た探偵の探偵(松岡圭祐作、講談社)の、書評ということになっていますが、単なる紹介だと思ったほうがよいと思います。

「調査会社を経営する須磨が、資金&人材集めのために運営する探偵スクールに入校してきた少女、紗崎玲奈(ささき・れな)。」が、主人公のようです。なお、「玲奈」の漢字まで同じでも、元子役とは無関係だと思います。

「そもそもミステリー小説における「探偵」は万能に近い存在。それを相手にする「探偵の探偵」なのだから頭脳戦は壮絶。」とあります。このメタなつくりは、クロサギ(夏原武原案、小学館)を連想させます。

最後に、「書き下ろしシリーズ第1弾。」とあります。第2弾、探偵の探偵Ⅱ(松岡圭祐作、講談社)は、まもなくの発売です。年明けには、第3弾も予定されています。人気作家だけに、次々と売れることが、容易に想像できます。そして、私の頭の中には、じわじわ来る○○(片岡K著、アスペクト)の146ページの下にある譜面が、ループして聞こえてきます。