きょう、トピックニュースに、古舘伊知郎氏が「報ステ」で、停電時の熱中症対策は「扇風機で」と珍コメントという記事が出ました。
この「珍コメント」に対しては、「ケーキを食べればいいじゃない」を思い出すところでしょうか。もちろん、マリー・アントワネットのことばだと信じている人が今でも多くいる、あのフレーズです。あるいは、扇風機がクーラーより格下というイメージにあわせるなら、曲淵景漸のほうが近そうです。失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?(J.C. マクスウェル著、ダイヤモンド社)は、「無知による失敗なら、人に非はない。」としますが、PowerPointを知らなかったからといって、扇風機まで理解していないとは考えにくいです。この番組には、有名な家電量販店がスポンサーについてきましたので、こびたつもりでの失言だと見るべきでしょうか。
この記事の解釈は、古館自身に、不適切な発言だという意識があって、そのため直後に対処したというものです。ひなた弁当(山本甲士作、中央公論新社)の、鳩にやつあたりしたものの、すぐにあやまった展開を連想しました。ですが、この発言の場合は、あやまりを認めて撤回したわけではありません。手動のイメージが強い窓への言及をつなげて、方向をそらしたようです。そういえば、先ほどの失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?には、「負ける時は、ちゃんと負けろ。」ともありました。