生駒 忍

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再度の新福菜館本店紹介と「やきめし飯」批判

きょう、ロケットニュース24に、地元民イチオシ! 名店中の名店「新福菜館本店」は中華そばだけでなく “やきめし” も絶品!!という記事が出ました。

「JR京都駅の北口を出て、東側に向かって数分歩くと、いつも行列の絶えない2つのラーメン店がある。「京都たかばし 本家第一旭」と「新福菜館本店」だ。」と書き出されます。鉄道ファンには、JR京都駅には、西口や地下東口はあっても「北口」はない、近鉄にもない、地下鉄にあるのは「北改札」だと言われるかもしれませんが、ふつうは京都駅を出ると、ここでいう「北口」のほうになるのが自然でしょう。少なくとも私は、反対側から駅に入ったことは何度かありますが、駅から反対側へと出たことはありません。「地元出身」の筆者は、南にも出られることを、あるいは南にも出られると知っていることを、遠まわしに表現したかったのでしょうか。

「実はその2店のうち、「新福菜館本店」は以前に以前ロケットニュース24でもお伝えした。」と来るので、今回は第一旭の記事かというと、またも新福菜館の記事です。しかも、タイトルからすると、今回はやきめしに焦点をあてるように見えますが、写真の数は中華そばの倍でも、文章ではやきめしはつけたしのようなあつかいです。

では、また同じような記事を書いたのは、「1回取り上げただけでは、まだまだ」だから、というだけでしょうか。1か月前に、GIGAZINEに京都を代表する老舗ラーメン店の1つ「新福菜館本店」に行ってきましたという記事が出たところで、むしろそちらの二番煎じのように見えてしまい、ライターのお仕事として、スマートではないようにも思えます。原稿のねたが切れてしまい、やきめしだけに焼きなおしと考えたのでしょうか。グルメの嘘(友里征耶著、新潮社)でいう「ヨイショ・ライター」、グルメの真実(友里征耶著、宝島社)でいう「ヨイショライター」ではないと信じたいところです。あるいは、前の記事に事実に反することを書いたので、その罪ほろぼしという意識もあるかもしれません。

紹介文は、ロケットニュースらしく平易で、親しみやすく書かれています。「奥行きを感じさせるスープの中で、醤油の風味がふんわりと広がっているイメージ」とあるくらいで、先ほどのグルメの嘘の「味の表現に気味の悪い形容詞を使うな」には引っかかりません。私は単純なので、いわゆる「ぐるナビ文学」よりも、こういうもので反応してしまったりします。ですが、次に京都に行くのは9月の予定で、しばらくは手がとどきません。そこで、先ほど、マルちゃん 京都 新福菜館監修 やきめし飯を食べました。Amazon.co.jpでさんざんな評価をあびていることには、食べた後で気がつきました。本物のやきめしと味が同じでないことへの不満があるようですが、この値段ですし、そもそもやきめしではなく、「やきめし飯」です。この商品は、昨年にリニューアルを加えて、ずっと売られていますので、看板を貸したほうもお金と引きかえに同意した味のはずです。がまんならないという人には、新福菜館にやめるよう要求して、そのときの反応を教えてほしいと思います。